前日、レスリングがオリンピック種目から除外候補にとした事を記しました。
ヨットを含むセーリング競技などは、ルールもほとんど分からないし、衆人が間近で観戦することもほとんどない、クローズドな競技なのに、除外候補には挙がらない。色々と訳もあるのだろうということも記しました。
はは縲怩Aなるほどね!!
除外選考に絶大な権限を持つIOC理事会の16人の顔ぶれとその出身競技母体みて納得しました。
ベルギーからのジャッケ・ロゲ会長はセーリング競技出身、そしてNO.2のシンガポールからのセルミャン・ウン副会長もセーリング協議出身です。
トップとNO.2の出身母体を候補に挙げれる筈もありません。
ジャッケ・ロゲ伯爵はモントリオール大会を含めて3度もオリンピックに出場しているセーラーですし、セルミャン・ウン副会長は東京オリンピック招致に協力的なアジアの理事です。
両理事とも2013年でその任期も終わるらしいので、これから先のセーリング種目の行く末は分かりませんが・・・。
それにしてもこのボードメンバーには、日本はおろか経済大国であるアメリカ、ロシア、中国すら入っていません。アジアからはシンガポール、そしてロンドン大会で国として出場を果たした台湾から理事が出ています。
IOCは置いといて、国際レスリング連盟の理事会も凄い!!
レスリングを除外候補になることが1ヶ月前から知りながら、その対策を講じなかった会長を11対10で解任してしまいました。
解任動議はロシアの理事からだったそうですが、アメリカ、東欧、中東の理事もが解任に賛成したそうです。
日本はどうだったでしょうか。
またしても日本人らしさが出てしまいました。「まあまあ、そういきり立たずに、皆で力を合わせて難局を乗り切りましょうよ」と仲裁に入ったのだそうです。
YESかNOを突きつけられているときに、こういう対応では先が思いやられますし、柔道連盟を笑えません。どうしても、日本人は「まあ、まあ」「わかった、わかった」「穏便に、穏便に」となりがちです。
八重の桜ではありませんが「ならぬものは、ならぬものです」と言うべきときには言うべきなのでしょう。
自国民も犠牲者を出したアルジェリア人質事件の国々も、人命尊重といえ決してテロとは取引しない。そのためであれば、強硬手段も辞さないという固い決意の元に対応し、これを国としての意思として表明しています。
犠牲になられた方々には真に持ってお気の毒で、哀悼の意を表しますが、このときにとった日本の国としての意思表示は、厳しい国際社会に通用する、インターナショナルスタンダードであったのかどうかは、はなはだ疑問も残ります。
これは国や理事会だけではありません。
小企業とは言え、相手があっての商売です。「ならぬものはならぬ」「できないものはできない」「間違っていることは間違っている」とはっきり主張することが、ぶれない経営を維持し、ひいてはお客様の利益にもなるのではないかと考えます。
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