バリュー・クリエーションのブログ

平屋と二階建て

 私どももすでに二百棟近く家を建てさせていただいていますが、なんと平屋は2棟だけです。
いずれも年配のお客様で、ローンは組まず現金でのお支払いでした。共通するのは「こだわりがある家」でした。そして初めての住宅建築ではないということも共通しておられました。もちろん一から図面を引いた特別注文住宅です。

どうしても、年齢がいってくると、2階と1階の上がり降りが大変になるだろうと言うことからの建築でした。
確かに私も、80歳に近い父母を見ていると、2階の寝室と1階のLDKの行き来は大変そうです。
本人たちに聞いてみました。そしたら、階段の上り下りもしなくなっつたら、足腰が衰えてしまう。かえって運動になっていいせいぜい、1日に1往復か2往復のことだから・・・・とのこと。

ところで、お客様は平屋の方が構造的に簡単そうだから、同じ面積の2階建てより建築費が安く済むのではないかと思われがちです。
同じ面積では、2階にあった部屋を1階に下ろして広げていったと言うことです。

つまり、柱の数はほとんど変わりません。床の広さもほとんど変わりません。天井の広さもさほど変われいません。窓の数もほとんど変わりません。でも階段がなくなった分と足場が低くなった分だけは平屋の方が安くなります。
でも、1階と2階の構造は少々異なります。ここが盲点です。差し引きだけの相殺では済まない計算なんです。

たとえば・・・・
屋根が倍近くに面積が増えました。屋根を支える下地材や表の板金分、軒天井や雨どいも沢山必要になります。
本来1階にしかなかった床断熱材も広くなった分、倍近く必要ですし、床の下地材も倍近く必要になります。
そして2階天井にしか必要なかった天井裏の断熱材も倍近く必要です。当然これらは掛かり増しになります。
さらに、基礎も倍近くに増えました。これも結構な金額です。

もうお分かりですね。
同じ面積とは言え、平屋と2階建てではかなり平屋の方が高上がりになってしまいます。
さらに、土地にはその土地の何%まで家を建てていいかが決められています。山形あたりの住宅地ではおおよそ土地の60%まで建物を建てていいことになっています。

しかし、2階建てよりも平屋の方が投影面積が広くなります。よって平屋を建てるためには余裕のあるより広い土地が必要となり、さらに予算アップとなることがままあります。

確かに平屋の寄せ棟屋根の建物は、シルエットが美しいのですが、私どもの主たるお客様のような子育てファミリーには、ちょっと予算が会わないかもしれませんね。





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