今年の夏は、ここは日本か?と思うほどアツイアツイ灼熱の毎日でした。
この夏は日本の緯度の認識や季節感が変わり、 〝熱帯地域の日本〟を認めさせられた真夏の体験でありました。
この文章を書いている10月も半ばにもなると、さすがに季節も移り涼しさとともに、あの猛烈な暑さも遠い記憶のように感じられる今日この頃となりました・・・
などと、感慨にふけっていることは、建築屋には許されません。
なにせ私達の造っている住宅は、大げさに言えばその方の一生を、「時にはやさしく、時には厳しい自然の猛威から守り続ける砦になるべく存在するもの」
であると自覚しています。
ですから一年を通じ快適な室内環境を提供するための、住宅=「砦」でなくてはなりません。
エアコンを使えば済む話し・・・・ では知恵がなさすぎます。
化石燃料はそろそろ限界が見えてきていますし、メタンハイドレートなど新しいエネルギーも見つかったりしていますが、どれも地球を食い物にしている事には変わりありません。
私の家は12年前に建てましたが、断熱の優れた住宅で冬は暖かく過ごせます。
ですが夏が暑いのです。
発砲系の断熱材は優れた性能がありしばらくの間は熱を防いでくれます。
それでも時間と共に熱が伝わり、室内が暑くなるとその熱を抱え込んでしまう事が、
住んでみて分かりました。私は蒸し暑いのが苦手です。
なにか解決策はないものかと思案している時、とある工務店の会合で『遮熱』と言う考え方を知る機会があり、
『リフレクティックス』と言う材料の存在を知りました。
東北の工務店さんはすでにその方法で何件かの住宅を建てたそうです。
現代の住宅は気密や断熱の性能が上がっている為、冬の寒さには対応ができています。
冬に寒くない住宅は現在ではあたり前の話で特に東北地方では、
そうでなくては住宅は受け入れてもらえません。
ところがその社長が言うには『リフレクティックス』は、
「夏の暑さにこそ、その真価が発揮される」と言うのです。
『夏が涼しい住宅』なんと言う甘い響きでしょう。
私にとっては夢にまで見た住宅の性能です。
さっそく『遮熱』について勉強するべく、輸入元である「株式会社佐武」の勉強会に
参加しました。
「遮熱」とは、太陽の輻射熱を高純度アルミで反射させると言う方法です。
太陽の熱は物に当たって熱を発し、それを人が熱いと感じて、熱として認識します。
真夏に温度計で測ると、大気中は37℃でも道路面は54℃とプラス17℃も高い温度になります。
二階ウォークインクローゼット一階リビング外の道路面
それが体に感じる輻射熱として実際の気温よりも熱く感じるのです。
その『輻射熱を反射させる遮熱工法』は純度99.9%のアルミホイルを平方メートル40tの圧力に耐えるエアーキャッフ゜をサンドしたシートです。厚みが8mm以下と薄く、1ロール1.2mの幅*38m巻きで14.1Kgと軽いため、壁の下地になんなく入るのです。
この『リフレクティックス』で遮熱施行した、クラフトホームの家に住まわれる方達は、「室内が涼しく、1階と2階の温度差がない」とおっしゃいます。
実際に温度計で図ると、1℃も差が出ないのです。
今この時も『リフレクティックス』などの良い素材を吟味し、安全・快適で長持ちする住宅を造っています。
これからも知恵をしぼる毎日が続きます。
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クラフトホーム社長ブログ の紹介
設立当初より、介護が必要な方や高齢者の方のための新築やリノベーションを中心に行ってまいりました。 その過程で「より健康に暮らせる家づくりとは」を模索していく中、塗り壁や無垢の木など自然素材を使った家づくりを行っております。 このブログでは社長山崎の活動をご紹介します!