バリュー・クリエーションのブログ

石の上にも三年

 何事もそうですが、一朝一夕に成就するものなど、「成就」と付くからにはさほど多くはありません。
特に「成長」などはそうですし、これにかかわる教育もそうです。

社員教育は、どこの経営者もやりたくてもそれにかかる時間が膨大で、それでいて効果が現れにくいので、余裕があればということになり、余裕がなければ後回し、あるいはやっても長続きしないのが常ではないでしょうか。

中小企業の場合、起業するくらいですから社長が従業員より数倍あるいは数十倍能力的に勝っているのは当然のことですし、そうでなければ従業員より高い給与をもらうことはできません。
その経営者の能力へ近づいてもらい、少しでも事業を拡大、あるいは片腕をと考えるのも経営者の常です。

でも、なかなかこの教育、お金も掛かれば時間も掛かり、それでいて数字になって現れにくいので、私自身も二の足を踏んでいます。
よく言われることは、中小企業は社長が一番能力が高いのだから、教育費は社長に集中投下して、社長自身が教育を受け、そして従業員を導く方が得策とも言われます。これも然りであると思います。

ここで面白い話を聞きました。
教育とは当事者意識を有してもらうために行うもので、当事者意識を持って日々の仕事を行い現場で試行錯誤を繰り返すことによって、能力が高められていくと。

通常有する能力を100とし、同じ教育を受けたAさんBさんがおり、当事者意識が高いAさんは日々の業務で0.1%づつ成長し、当たり前に日々の仕事をこなしているBさんは0.01%づつ成長するとします。
この時点で成長率は10倍違います。
毎日毎日、両者とも少しづつ成長していくことになりますが、365日後、つまり1年後にはAさんとBさんはどれほどの差になっているのか・・・。

答えは144対104です。さほど変わりはありません。
これが3年後はどうでしょう。実に298対112です。約3倍弱の差が出ます。
諺とはよく言ったものです。どんなものでも我慢して真剣に3年もすれば目が出ると。

ちなみに、社長の右腕をと見込んだ社員Aさんは、10年後は元々100だった能力が3837となり、相変わらず当たり前に仕事をこなしているBさんは144となり、やっとAさんの1年目と同じになるという計算です。

教育というのはこういうものだそうです。
たかが一日の成長率0.1%、しかしされど0.1%。これが3年後、10年後には天地の差となって現れる。いづれにしても、毎日、前日よりも0.1%成長しようという意識と持続力が大切という大前提条件がありますが・・・。

これが数字のマジックと笑うものは、その数字のマジックに泣く事になるのかもしれませんね。





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