T&Tのブログ

2014年5月の映画鑑賞記

子供の頃から映画大好き人間。業界では知る人ぞ知る。中3の高校受験の時は、月に50本を見た事も。今でも年に50~60回は映画館に足を運ぶ。


4.「マンデラ」
昨年12月5日、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラが95才で亡くなった。弁護士からアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃の為に戦い、投獄され27年もの牢獄生活を耐えた。南アフリカでラグビーのワールドカップが開かれたときに白人と黒人の融和を訴え初優勝をもたらした逸話のイーストウッドの映画「インビクタス/負けざる者たち」で感動し原作を買った程だ。その時何故、妻が表に出てこないか不思議であったがこの映画で謎が解けた。
しかし、27年もの牢獄生活で自らを人間的に高め、人種間は憎しみ合うのではなく赦し合うべきだと説き自ら実行し、そしてこの自伝で正直に己を語ったマンデラに只頭が下がる。
ラストに流れるU2の主題歌も良い。映画としての出来を語る前にマンデラ氏を偲び星ひとつサービス。
★★★★★


3.「8月の家族たち」
この映画で母親役のメリル・ストリープがアカデミー主演女優賞に、長女役のジュリア・ロバーツが助演女優賞にノミネートされた。惜しくも二人共受賞は逃した。舞台劇を映画化したのだと直ぐ分かる。
オクラホマのある片田舎。父親が失踪したと知らされ家族が実家に集まる。父親が自殺で見つかり葬儀の後の食事会で母親がいつもの毒舌をハキ、家族が各々勝手な事を言う。それぞれに秘密を抱えて…。とまあ、身勝手な会話を2時間も聞かされるとはたまったもんじゃあない。ジョージ・クルーニーはこういう小品を製作するのが好きなようだ。
★★


2.「オール・イズ・ロスト~最後の手紙~」
舞台はインド洋の大海原。遭難したヨットに男(ロバート・レッドフォード)がただひとり。科白(セリフ)も無く、襲い来る、嵐の中に生き残る為の戦いがただ無言で流れていく。74歳のレッドフォードが孤軍奮闘の大熱演。若き監督の才能に惚れて出演を決めたそうだ。撮影は大変だったろうナァー。
★★★


1.「とらわれて夏」
アデル(ケイト・ウィンスレット)と13歳の息子ヘンリーが住むアメリカ東部の小さな町。ヘンリーの後、何度も流産を繰り返し、夫は家を出て別に家庭を持ち、アデルは心に深い傷を抱えたままの日々を過ごしていた。9月の新学期を前にしたある日、脱獄囚のフランクを自宅に匿うことになる。決して危害は加えないと約束し、自宅を修理したり、ヘンリーに野球を教えたり警察の捜査の眼を逃れて過ごす中、アデルはフランクの誠実さに惹かれる。カナダのプリンスエドワード島に3人で移り住む決断を下した5日目、遂に幕が閉じる事になる。その後、高校生を経て大人になったヘンリーが淡々と語るその後の物語に静かな感動が…。
★★★★



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