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「日本初!51年住宅ローン!?」

新潟県に塩沢信用組合という金融機関があります。
この地方の小さな金融機関がちょっとしたニュースになりました。
日本初の「51年住宅ローン」を発売した。…というものです。

住宅ローンは【フラット50】の50年返済が今までで最長でした。
50年返済と言うと死ぬまでローンを払い続けるようなイメージがあるかもしれません。

さにあらず。【フラット50】では、80歳ー(マイナス)借入時年齢が返済年限です。
つまり30歳までの方が50年返済を利用できます。
(35歳なら45年)

塩沢信組の仕組みは、申込できる年齢が『20代』に限定されていますので、
51年ローンと言えど、実際の完済年齢は80歳が上限です。
即ち、【フラット50】と同じという訳です。

なぁ〜んだ。と思われたかもしれませんね。
銀行の金融商品は金融庁の認可を得なければいけませんので、
あまりアグレッシブな商品を申請しても通りません。
この「51年ローン」も結果としては「なぁ〜んだ」ですが、
認可を得るまでに紆余曲折があったことと想像します。


・・・とは言え、
日本で一番長いローンという触れ込みはインパクトがあります。
某地方銀行が「日本初」にこだわるのと似ています。

そんな長いローンを売って金融機関は大丈夫か??と心配されるかもしれません。
その点は、恐らくクリアできそうです。

まず、借入上限額が2500万円に制限されています。
 元金ベースの毎年返済額は僅か50万円です。
 これならデフォルトになることは無さそうです。
 これは返済期間が長いことが効いています。

また、金利は全期間固定で2%です。
 【フラット50】は29年1月適用金利で1.74%ですから、
 それより利幅が取れています。
 上限2500万円ですから、塩沢信組が負う金利リスクは、
 上限1億円の銀行ローンに比べれば
 限定されています。


商品のことはさておき・・・、
塩沢信組は、実は2011年に住宅ローンの新規取扱を停止しています
住宅ローンは銀行の看板商品です。それをヤメた理由としては、
メガバンクをはじめとした
ライバルに低金利では勝ち目がないと判断したからだそうです。
代わりに、徹底的に地域の事業資金融資に注力しました。その結果、地域の事業者からの厚い
信頼を得たそうです。

今回の住宅ローンもまた「地元建設業者が建てた住宅」が対象です。
そうして地元のおカネが地元で回るようにすることを地域金融機関の本分としていることは注目に
値します。この住宅ローンを使う顧客は、20代の若者で50年間この地に住む訳です。

こういった地方創生こそ、
地方金融機関に求められる姿勢ではないでしょうか。
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