勝亦製材駿河鉄骨のブログ

木配り 6月号「反則タックル」

「木配り」は、当社で毎月発行している広報紙です。

これは、6月号に掲載した私の文章です。
よろしかったらお読みください。

木配り

今回は、もういいよ!という方も多いとは思いますが、日大アメフト部の危険なタックル問題について思うことを、私なりに勝手に書かせていただきます。
いや違うだろ!そうじゃない!というお考えの方もモチロンいらっしゃると思いますが、私の率直な意見です。
他意はありませんので、ご容赦、聞き流してください。
今回の危険なタックルは、どう考えても監督とコーチが指示したとしか思えないのは、世の中の一致した意見です。
素人の我々が見ても、あれは危ない。怪我をしてもしょうがない、無謀な行為でしょう。
プロレスの世界でも、あそこまで無防備な相手の不意を突いて、後ろからタックルはしないでしょうね。
タックルを受けた選手の怪我が既に回復して、復帰できて本当に良かったです。
もしも下半身不随や死亡していたら、こんな騒動では済まされなかったでしょう。
不幸中の幸いでした。で、いま一番問題になっているのは、監督が指示をしたのかどうかですが、監督は直接指示していないと言っておられる。
選手の受け止め方が、こちらの意図したことと乖離していた、云々。
との言い訳。
まあ、真実はいずれ明らかになるとは思いますが、千歩譲って、監督は支持を直接出していなかったとしても、ご自分でもおっしゃった通り、このような状態になったのは、総て監督の責任でしょう。潔く、監督だけでなく大学の理事も辞任するのが筋でしょう。
それだけでも、監督を辞めれば済むという問題ではないはずです。もしも指示して居たらな、刑事告発されても仕方ないでしょうし、相手の選手の怪我が酷ければ、社会的にも経済的にも責任を負わなければならなかったでしょう
。大学に残られても、現役の残された選手や父母、学生・
OB、総てが困るだけでしょう。
それすら分からず保身に走る姿は、見苦しいとしか言いようがありません。そしてもしも指示をしていたならば、直ぐに自首した方がいいと思います。
それすらも、分からなくなっているのでしょうね。
長く権力の座に同じ人が居続けると、このようなことが起こります。
これは人間の性といいますか、かなりの功績を残された方でも、晩年にはそうなってしまう光景を、私でさえ幾例も見ています。
「名を成すは易く、名を残すは難し」という諺通りです。
もう既に名は残らないでしょう。
汚名は、永遠に残るでしょうね。さて、タックルをした選手についてですが、彼の会見は確かに監督・コーチよりは立派でしたが、学生とはいえ成人している身です。
そうしなければいけない様な状況に追い込まれていたとはいえ、許される行為ではありません。
彼にアメフトを続けさせたいという意見も分かりますが私は、彼はもう怖くてタックルできないと思います。
それは肉体的なことではなく、精神的にということです。
そしてやはり彼が言うように、フットボールをやる資格はないと思います。指示はあったとしても、あれほど無防備な状態の相手にタックルをするのは、人としての道を外してしまったと思います。あそこで、思いとどまることは難しかったかもしれませんが、もっと悲惨な結果を生んだ可能性も十分あったのです。
指示はあったでしょうが、2秒も後にあんな風にタックルしろとは、確かに言われてはいないでしょう。
方法は彼が決めたのでしょうから、彼にもかなりの責任があります。
かなり例えが悪いですが、暴力団の下っ端が鉄砲玉になるのと、根本的に同じでしょう。
聖戦と言って自爆テロするのも似たり、です。
ちょっと飛躍し過ぎですが、彼が自らアメフトはもうやらないといっている発言を、一人の大人の発言として尊重してやるのが、私は筋だと思います。
いずれにしろ、後味の悪い事件でしたが。
人間の性を考えさせられる出来事でした。

                                    
                          英樹



家づくりの小冊子