これは、8月号に掲載した私の文章です。
よろしかったらお読みください。
木配り
7月10日~14日まで、総勢10名で中国の厦門に旅行に行ってきました。沼津信用金庫の富士岡支店の総代会の旅行です。
毎月積み立てをしており、2年に1度旅行に行くこととなっています。
前回は、中国北部の古都西安に行き始皇帝の兵馬俑等を観ました。今回は、台湾の横ぐらいにある南部の経済特区厦門です。
7月10日は、大型の台風が熊本に上陸し本州に向かっている日でしたが、我々の方が一足早く、日本を出発することができました。
飛行機の上から、日本上空を分厚く覆う台風の雲を見ることができ、それはそれで壮観な眺めでした。
さて厦門は、世界一の石の街です。
世界中から石が厦門に集まり、ここで加工されて再び世界に散ってゆきます。
中国の経済特区の中でも、成功している例でしょう。
およそ10㎞X13㎞の島なのですが、そこに250万人が暮らしています。250万人の内150万人が、外部から来た人だそうです。
そして島の周りに100万人、計350万人の人口を有します。
海は、汚いです。
魚はいないので、日本の方へ取りに行くと、現地ガイドが悪びれずに言っていました。
本当のことだと思います。
島なのに現在、地下鉄を総堀りで建設中の為、道路は分断されていて、一方通行ばかりで訳がわかりませんでした。
何せ石は腐らないし、カビも生えません、品質管理といっても、切って磨くだけですから、戦略的には申し分ありません。
国を挙げて世界中から、何に使うかも決まっていない石を、買いあさって来るのです。
とにかく、信じられないような量の石が集まっていました。町全体が石の運搬、加工、販売の基地になっています。
しかもここは板物の町、隣町は柱の町等、徹底して効率よく分けています。
日本では、やろうと思ってもできない相談です。商社・展示場・工場・市場と見せて貰いましたが、商社・展示場は、見かけはとても立派な造りになっています。
とにかく見た目重視の国です。
工場・市場の環境は劣悪です。
日本ならば、労働基準監督署が泣いて喜ぶような中で、みな働いています。
人間はとにかく、いくらでもいるので安全に関しては、完全に後進国です。
その他にも、問題は沢山あるように見受けられました。
中国の社会は、歪だらけで、いつ何時何が起こっても不思議ない、混沌とした、それぞれがてんでバラバラに、好き勝手をやっているという印象です。
ただ、これをライバルにして商売しても、絶対に敵わないことは、火を見るより明らかなので、世界中の石屋さんがここを利用します。
今回は、厦門に支店を持っている野村石材の野村君に旅行に同行していただきました。
そして現地の呂さんという社員さんにも、一緒にバスで案内していただき、普通では入れない様な所も見せていただきました。
現地ガイドも、初めて来ましたという所が多くありました。野村君、呂さん、本当にありがとうございました。
厦門は、着いた当日39℃でした。
私の様なデブには、とても暑くて住めるような所ではありません。観光に行くなら、冬がお奨めです。
お金持ちが多いので、日本よりも綺麗な高級車が、沢山走っています。
町も国が綺麗に保ってくれるので、他の中国の都市の様に埃まみれの汚いという印象は微塵もありませんでした。
基本、住まいはマンションなので、地震が来たら直ぐに倒れそうなマンションとオフィスビルとが乱立する、共産国家とは思えない景色でした。
少し前までは、世界中か石屋さんが集まり、その接待をするのに繁華街は大変賑やかだった様ですが、最近では来なくても用が済ませられるようになり、来ても直ぐに香港やマカオの方に行ってしまうため、日本人の来訪も減り、繁華街は寂しくなっているとのことでしたが、それでも涼しい夜中は大変賑やかでした。
まだまだ、色々ありましたが、とてもここでは、紹介しきれないので、ご興味ある方は私のHPをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/hidesan_blog/ 英樹