あなたがエコキュートやエネファームを設置する予定がなくても、「真夏の暑い夜はエアコン(室外機から低周波音が出ます)を使おう」と思っているなら、ぜひ目を通してくださいね。
■ その人の現況
その方は、1年半以上も自宅で暮らすことができない状態です。
狭いワンルームを借りて、自宅には着替えを取りに行くだけ。
こんな生活は、会社勤めで安定した収入があるからできることで、いつまでも続けられることではありません。
だから、何とか早く解決したいと願っていらっしゃいます。
■ 自治体の対応
自治体によっては、とても親身に対応してくれるところがあります。
ただ、低周波音による健康被害は難しい問題なので、自治体によっては、積極的に関わろうとしないところもあります。
残念ながら、その方が住んでいる自治体もそのようで、「民民のことは扱わない」と門前払いされたとか。
でも、環境省では『低周波音問題に対応するための手引書』を作成しています。
この目的は、こういった問題に役立ててもらうためのもの。
苦情の受付から解決に至るまでの道筋や、具体的な方法について記されているんです。
その人の対応をした自治体の職員が、そういったものを活用していたら、少しは違った対応を受けられたかもしれません。
■ メーカーと、その家の所有者の対応
メーカーに相談した その人は、ひどい対応を受けたといいます。
そのため、もう話す気にもなれないそうです。
また、その家の所有者は、「狭い敷地だから、ガイドライン通りにできない」と その方に話したとか。
これでは、いいご近所づきあいなんて夢のまた夢ですね。
ちなみに、法律相談をしたところ、差し止め可能と言われたそうですが、原因裁定でエコキュートが原因と認められるケースは半分以下なのが実情。
それに、数日間測定し続けないと正しいデータが取れないので、第三者の立会いのもとに測定すること自体が難しい作業です。
■ 過去のある被害者のケース
この方は2012年に消費者安全調査委員会に調査を申請し、11月には調査対象に決まりました。
実際に現地調査が行われたのは、2013年6月25日から27日。
ただ、自宅で測定しているのにデータを教えてもらえず、中間発表(遅くても2013年11月)まで待たないといけないとのこと。
あれだけ積極的に動いている被害者の人でさえそういった状況です。
でも、全国の被害者が急いでいるのは「犯人探し」より「低周波音防止」。
1日も早く、誰もが低周波音で苦しまない設置法を義務付ける方向性が出ればと思います。
■ 探してみると、いろんなところに
低周波音の被害について調べたところ、ちょっと探しただけでたくさんの被害者の声を見つけました。
ネットや新聞、本などにもそういった声は多かったのですが、私の友人も
「『隣に家が建ってから体調が悪い』と友達に相談されたことがある」と教えてくれました。
もしあなたが「わが家も被害に遭っているのかも」と思ったら、こちらの資料を使って状況をチェックしてみましょう。
http://www.env.go.jp/air/teishuha/yokuwakaru/full.pdf
低周波音について、詳しく書かれていますよ。
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