折り込みチラシやネットだけでなく、ドライブ中に「売り家」の案内を見かけることが多くなりました。
全国的にも、中古住宅の流通は増加傾向にあります。
国も、使われていない一戸建てをもっと活用しようということで、この流れを歓迎しています。
しかし、実際に買う立場としては、質の部分が一番心配ですよね。
また、どの業者に依頼しても同じ内容で正しく検査してくれるのか、という点も気になります。
■ 既存住宅現況検査技術者とは
目的は、中古住宅購入に対する不安を減らすことです。
今まで、中古住宅の検査を行う人の技術力や検査基準には、事業者や個人によって差がありました。
これでは、購入者にとって分かりにくいですよね。
そこで、建物検査の方法やサービス提供の留意事項、関係法令に関する知識などを学び、修了考査をクリアした人だけが、既存住宅現況検査技術者として認められるようになりました。
売り主以外の第三者が検査をするので、中立性が確保されるだけでなく、守秘義務もあるので安心です。
■ 検査する劣化事象など
・ 構造耐力上の安全性に問題のある可能性が高いもの
（例）蟻害、腐朽・腐食や傾斜、躯体のひび割れ・欠損等
・ 雨漏り・水漏れが発生している、又は発生する可能性が高いもの
（例）雨漏りや漏水など
・ 設備配管に日常生活上支障のある劣化等が生じているもの
（例）給排水管の漏れや詰まり等
■ これは対象外
・ 劣化などが建物の構造的な欠陥によるものか否か、欠陥とした場所の要因が何かといった瑕疵の有無を判定すること
・ 耐震性や省エネ性等の住宅にかかる個別の性能項目について判定すること
・ 現行建築基準関係規定への違反の有無を判定すること
・ 設計図書との照合を行うこと
■ さらに詳しく調べてほしいなら
保険に関わる部分以外の部分も詳しく調べてほしい人のために、既存住宅診断というものがあります。
こちらでは、外装や内装の劣化の有無や設備機器の動作確認の検査などを行います。
他にも、オプションで検査項目を加えることもできますよ。
また、より性能を向上させるため、現状の性能を把握する検査もあります。
お気に入りの中古物件を見つけたら、不安解消のために上手に利用したいものです。
以前、賃貸住宅に住んでいた友人が、中古住宅を真剣に検討していた時期がありました。
その中で、広さも間取りも気に入った物件があったのですが、通学が大変ということで、泣く泣く諦めることに・・・。
先日、久しぶりにその友人に会った時に、前を通った時に懐かしくてついつい見入ってしまったと言っていました。
お互い何かと忘れっぽい年頃になりましたが、いまだに間取りを覚えているところからすると、当時の友人は、そこをかなり気に入っていたようです。
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