週末や連休になると、完成見学会などの折り込み広告が目立ちますね。
家づくりに関心があると、じっくり見入ってしまうものです。
「実物を見に行ってみたい、でも、見に行った後の営業が怖い・・・」
そう思って溜息をついていませんか?
住宅展示場が、広くて豪華に作られているのは御存知でしょう。
あの開放感はいいものですが、やはり現実的ではありません。
その点、一般の住宅地にあるモデルハウスは、後々売却する予定で建てているので、まだ現実的です。
もしあなたが、一番現実的な家を見たいなら、現場見学会や完成見学会がいいではないでしょうか。
施主さんの家族構成や間取りの考え方も参考になります。
あなたが子ども連れで行った時の、業者の様子も参考になります。
家を売りたい業者と、幸せな暮らしの場を作ってあげたい業者は明らかに態度が違うと思いますからね。
ここで、見学に行く時の注意点をお伝えしてみます。
・ 見学会で何を知りたいのかを、事前に考えてから行く。
・ 頭が混乱するので、一日に何件も見学しない。
・ 天井の高さは業者によって異なるので、意識して体感する。(現在の住まいの天井高を測っておくと比較しやすい)
・ 設備が標準仕様なのかオプションなのか確認する。
・ その家づくりに対する、施主・業者それぞれのこだわりとその理由を聞く。
・ こまめにメモをとる。
などなど。
「家が欲しい」と思い立った時に、まずモデルハウスを見に行くという人は多いと思います。
今住んでいる家より、家も設備も新しいですから、よほどひどい接客をされない限り、ますます欲しくなります。
その結果、自分たちが本当に求めている家の形に気付かないまま家づくりがスタート。
新居に住み始めてから、生活しにくさに気付いたり、身の丈以上の住宅ローンに苦しめられることになります。
払える額ではなく、借り入れ可能額で家づくりをした人は不幸かな感じる時も多いです。
ですから、見学に行く前に、ある程度の資金計画をしておくことをお勧めします。
・ 現在の住まいの賃料・駐車場
・ 家づくりのための積立額
などを簡単に計算するだけでも、頭金や月々の支払いに使えるお金が見えてきます。
そのとき、後々の修繕費や固定資産税も考慮します。
家によって全く違いますが、月1~2万円位見ておくと良いかもしれません。
そして「月〇万円以内の支払いなら、今の暮らしを維持できるな」と分かったら、インターネットで試算もできます。
自分たちの予算が分かっていれば、見学の仕方も違ってきます。
「これは素敵だけど、我が家には無くても良い設備だな」
「この業者が求める客層と、自分たちとはちょっと違うかな」
と、シビアに見ることができます。
営業マンが愛想がいいのは当たり前。
自社の良さをアピールするのも当然。
でも、家づくりの主役はあなたで、実際に家を建てるのは、営業マンではなく現場監督がキッチリ施工管理しながらです。
一人の印象より、全体の印象の方が大切です。
車を買うときでも、営業マンの対応だけで決めませんよね。
求める性能を考え、車種を絞って、比較して、じっくり検討してから買います。
自分が車に何を求めているかが分かっている人は、営業マンをよきアドバイザーとして、うまく活用しています。
そんな車のローンは4~5年で終わりますが、住宅ローンは30年前後。
そんないろんなことを考えてから見学に行くと、舞い上がらずに、冷静に「今どきの家」を勉強できるかなと思います。
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