今の世の中の状況は、毎年確実に昇給があって、高額の定年退職金が支給されていた時代には考えられないような状況ですね。
ということで、生活者のお金に対する考え方も変化しています。
心豊かな生活を楽しむために、限られたお金を有効に活用する傾向が見られます。
それは家づくりに関しても同様です。
最近の調査では、「住宅の状態が良好であれば、新築・中古にこだわらない」と考える人が増えてきたそうです。
特に20代にその傾向が見られるとのこと。
20~30代では、子どもの成長に合わせて、家づくりを考えるケースが多いもの。
準備期間が短い上に限られた収入なので、自己資金が不足気味。
「大丈夫。なんとかなるよ」と考えて、自己資金ゼロで、住宅ローンだけで家づくりをする人もいます。
でも「なんとかならなかった」人も、現実にいますよね。なんとかする」ための準備を軽く考えない方がいいと思いませんか?
ちなみに、住宅ローンの借入金の割合を見ると、年収600万未満の家庭では、過半数の世帯が80%を越えているようです。
例えば、家づくりに2500万円かかるとして、20%の自己資金を用意するとしたら、500万円。
仮に、毎月5万円貯金したら・・・、8年4ヶ月で500万円達成です。
そのほかに、入居後に安心して暮らせるための蓄えも必要です。
目安としては、年収の3~6か月分に相当する金額です。
ところで、あなたには家づくりの予定がありますでしょうか?
「いずれは欲しいけど、いつになるやら」という状況なら、ラッキーですね。
なぜなら、自己資金を作るための準備期間が確保できるからです。
安心して生活するためには、無理の無い返済をしなければいけません。
どんなに新築を希望していても、資金状況によっては難しい場合もありますね。
その時は、中古も選択肢に入れた方がいいかも。
今は「住宅履歴情報」といって、メンテナンスなどの情報を記録することで、ある程度、安心して中古住宅を購入できるようにもなりました。
まだ全体ではないんですが、そういった動きがあるのは嬉しいことです。
新築にしても、中古にしても、自己資金の多さは、生活の不安感を減らしてくれます。
とは言っても、今の住まいの賃料を支払いながら貯蓄をするのは大変。
あれこれ節約する部分も出てくるでしょう。
だから、家族の理解は欠かせません。
「目的のためにコツコツ頑張ることの大切さ」を、ぜひ家族で話し合ってみて下さい。
繰り返しますが、家づくりの予定がまだ無いのなら、貯蓄期間を長く取れるのでラッキーです。
「夫が(妻が)家づくりを真剣に考えてくれなくて・・・」という悩みも聞くんですが、考えない人の中には「お金が無いから、欲しいけど考えないようにしている」という人もいます。
「絶対に、一生賃貸で暮らしたい」と考えている人とは、また別の話です。
それに、早い時期から資金計画を意識しておけば、衝動買いなどの後悔するお金の使い方が減り、より賢い消費者になれるのではないかと思います。
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