■ 震度が大きいと
揺れが激しい場合、モノは落ちるのではなく飛んできます。
東北の震災では、食器や家具が2mも飛んだとか。
免震構造の住宅なら大丈夫かもしれませんが、その他の住宅の場合は、モノが飛んでくる危険は大きいですね。
震度6だと、固定していない家具のほとんどが移動します。
震度7だと、重い家具でも移動したり飛んできたりすることがあります。
いつ地震が起きてもあなたの家族を守れるよう、普段の収納には注意が欠かせませんね。
■ 家具の向きに注意
家具の向きで、モノが落ちやすい方向が分かります。
それが、通路をふさいだり、人がいる方に落ちやすい方向なら、まず家具の向きを変えてみましょう。
全てのものを落とさないようにするのは難しいことです。ですが、家具の向きを変えるだけでも安全性を高めることはできます。
■ 低予算での地震対策
まず、割れやすいものや危険なものを見てみましょう。
包丁は、使い終わったらすぐに収納していますか?
裁縫道具やはさみ、カッターナイフは、揺れても飛び出さない場所にありますか?
それらのものは、開き戸や引き戸の奥に片付ける習慣をつけましょう。
飛散防止対策をしていない窓は、カーテンを閉める習慣をつけましょう。
次に、背の高い本棚や食器棚。
市販の突っ張り棒などがベストですが、予算を抑えたいなら天井と家具の隙間に、発泡スチロールやダンボール箱を置く方法もあります。
ダンボール箱を置く場合には、衣類など比較的軽いものを入れてください。
上下の隙間なくギュウギュウにして、家具と箱を密着させるのがコツです。
家具の下の前面には、固く細く折った新聞紙や段ボールをかませましょう。
本を並べるのにもコツがあります。
下の段には大きくて重たい本を。上の段に行くほど、小さくて軽い本を。
そして、簡単には取りだせないほど隙間なく詰めてください。
隙間が無いほど、地震の際に飛び出しにくくなります。
本棚に扉が無い時は、ブックエンドやバンドを利用したり、全面を厚めのカーテンで目隠しするのもいいでしょう。
■ あなたが、これから新築・リフォームをするなら
扉をつけた造り付け収納は、倒壊やモノが飛び出す危険が少なくて安全です。
それに、部屋がすっきりするので、毎日のお掃除も簡単になります。
とはいっても、部屋の使い方を十分に考えて計画しないと、造り付け収納の大きさや場所を失敗することがあります。
リフォームするなら、その部屋の短所や使い勝手がわかっているからいいのですが、新築の場合は想像力を膨らませたとしても難しいですよね。
その時は、「モノが飛んでも、人に当たらないようにするには・・・」という視点で、最低限のものだけ考えておくといいかもしれません。
それから、間取りを考える際には、非常袋や非常食を保管するスペースも確保してくださいね。
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