「一日も早く自分の家が欲しい」、「今の家賃と同じ位のローンなら無理なく払える」と住宅ローンを組む人がいます。
でも、修繕費の積み立てや固定資産税のことを知らず、支払いが苦しくなる人がいるのも事実です。
最近の自己破産の約2割は、住宅ローンがきっかけだという話もよく聞きます。
この先、修繕費が必要になる時期と、子供の教育費の負担が増える時期が重なると、本当に大変です。
教育ローンを利用して、その場をしのいでも住宅ローンと教育ローンの支払いに追われることになります。
そんな生活を続けながら老後の資金を貯めようとすると、生活を楽しむ余裕がなくなるかもしれません。
この家づくりお役立ちブログでも、資金計画のことについて時々お話していたんですが、改めて、またお話ししていきたいと思います。
私がなぜそんな気持ちになったかと言うと・・・、
・ 子供手当が支給されるのと引き換えに控除がなくなったのに、子供手当だけが廃止の方向へ。
・ 高校の授業料無償化も、いつまで継続できるのか不透明。
・ 不景気の影響で、賃金の引き上げが期待できない。
・ 高齢化社会が進む中、働く世代の負担が増えることが予想される。
というように、これから家を建てる年代には、かなり厳しい条件が揃っているからです。
そんな状況の中で、家族を幸せにする家を建てるためには、家づくりを始める前から、資金計画をしておく必要があります。
あなたにまだ建てる予定がないのなら、本当にラッキーです。頭金をじっくり貯められる時間もあります。
もし、あと数年で建てたいと思っているのなら、資金計画について家族で勉強し、無理のない計画を考えてください。
さて、今回は、資金計画の最初にすることをお話します。それは、「ライフサイクル」を書き出すことです。
まず、家族の年齢・子供の進学や就職の時期・車の買い替えや車検の時期などを書いた一覧表をつくります。
次に、年間の収入や支出予定額を書いてください。それにより、貯蓄額の変動が分かります。
もし子供が増える予定なら、その希望時期も書きます。
奥様が働いているなら、働けない間の収入の変動も書きます。
ところで、子供の教育費は、公立か私立かによって、大きく異なります。
通わせたい学校が決まっているのなら、学費を調べてみましょう。学童保育が必要なら、その金額も含めてください。
また、寮やアパート・通学費が必要なら、その金額も考慮してくださいね。
あなたが、お子さんを大学に進学させる予定なら、日本学生支援機構の調査が役立つでしょう。
2年ごとに、大学生の生活状況の実態調査をしています。バイトや奨学金についても調べてあるので、参考にしてください。
http://www.jasso.go.jp/statistics/index.html
毎月の支出があいまいなら、家計簿をつけてみましょう。
最初は面倒だと感じるかもしれませんが、家計の見直しがしやすくなります。
項目を細かくすると挫折しやすいので、市販のノートを利用して自分なりに続けやすい工夫をするといいですよ。
またの機会で、安心なローンの組み方についてお話ししたいと思います。
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