知り合いに九州出身の男性がいます。夏は、車のハンドルを触るとやけどしそうなほど暑い地域で、(熱くて触れないので、軍手や手袋を車に常備していたそうです)夕方になると、ワイパーを最速で動かしても前が見えないほどの夕立ちがたびたび来るそうです。
本州や四国で10年以上暮らした時に、そんな雨が降らなかったので、「南国特有の雨の降り方なんだな」 と思ったとか。
でもここ数年、『ゲリラ豪雨』と名を変えて、全国各地で滝のような雨が降るようになりました。
温暖化が、確実に進んでいるんですね。
台風による大雨もそうですが、雨や湿気は家に大きなダメージを与えます。
あなたの大切な家を守るために、一緒に対策を考えてみましょう。
● 大雨が土地・建物に与える影響は?
カビ・シロアリ・腐食などがあげられます。
また、土地自体の水はけが悪い場合、地番沈下による建物の損傷の危険も。
そして、地震が起きた時には、液状化の被害に逢う可能性が高いんです。
これから土地を探す予定なら、水はけや周囲の排水対策も確認してくださいね。
● 建物のチェックは?
まずはベランダを見てみましょう。糸くずや髪の毛が落ちていませんか。
大雨で一気に排水溝に集まり、雨どいが詰まる原因になるかもしれません。
ベランダと開口部の段差が少ないと、部屋にまで雨水が流れ込む可能性もあります。
ベランダの床は定期的に掃除しておきましょう。
次に心配なのは屋根です。
でも、知識や経験の無い人が屋根に上ると、屋根を傷めたり雨漏りの原因や、落下してしまう等 安全上の問題も出るかもしれません。
気になる場合は、屋根の専門業者に点検してもらった方が安心です。
ところで、家の外壁に亀裂は入っていませんか?
その亀裂が、名刺がスッと入るくらいの幅なら、できるだけ早く補修してください。
もう下地にまで腐食が進んでいるかもしれません。
一部分だけがいつまでも濡れていたり、コーキングがはがれている場合も、早めの補修が必要ですよ。
それから、建物のそばにある木を見ましょう。
枝が折れた時、窓や壁に被害を与えそうなら、剪定するなどの対策が必要です。
また、落葉樹がある場合、雨どいに葉が詰まっているかもしれません。
高い場所の雨どいは見えませんから、雨が降った時の水の流れを見て、
「あれ?詰まってる?」
と感じたら、早めに取り除いてくださいね。
● 庭の排水状況は?
敷地内の雨水を効率良く排水するために、浸透枡が設置されている家があります。
建物を囲むように、四隅に設置されていることが多いようです。
そこには、雨どいを伝った水も流れ込むので、年月が経つと土やホコリが溜まります。
そこに豪雨が降ると、枡から水が溢れ出すこともあるんです。
ですから、定期的な清掃で、流れやすくしておいてください。
● 最後に、大雨関連のサイトを・・・
国交省『河川の状況や雨量が地域ごとに分かる 防災情報』
国交省『ケータイで災害情報をチェックしたい時にオススメ』
http://www.mlit.go.jp/saigai/bosaijoho/i-index.html(携帯)
気象庁『局地的大雨から身を守るために、家族と一緒に見てほしいサイト』
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kyokuchiame/index.html
また、気象庁が発表する『降水ナウキャスト』は、5分間隔で発表され、
1時間先までの5分毎の降水の強さを予報します。
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/index.html
外出や屋外での作業前に、数時間先までの雨の状況を知りたい時に便利です。
天気はどうすることもできませんが、事前の準備なら私たちにもできます。
早めのケアで乗り切りましょうね。
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