あなたは完成見学会に行ったことはありますか?ついつい素敵な家に目を奪われがちですが、ぜひ庭にも目を向けてください。
ほとんどの見学会の場合、庭は土だけです。そこに立って、そこで暮らすことを想像すると、
・ 雨に濡れない駐車・駐輪スペースが欲しい
・ 木や花を植えたい
・ 日当たりの良い場所で畑づくりを楽しみたい
・ 隣家との目隠しをしたい
・ 道路との境目は、塀か木で仕切りたい
・ 雨や花粉を気にせずに洗濯物を干せる空間が欲しい
・ 子どものために砂場を作りたい
・ モノが散乱しないよう、物置やストックヤードを設けたい
・ 雨が降った時、庭がドロドロにならないようにしたい
・ レンガのバーベキューコンロがあったら楽しそう
などと、次々にアイデアが浮かんできます。
それらの外構には、思いのほか予算が必要です。ですが、新築の打ち合わせの時、外構のことまで考えてくれる業者は少ないもの。最近は家づくりの業者と庭づくりの業者がタイアップするケースも増えていますが、そんな場合でない限り、家づくりの業者は家のことしか提案しません。当然と言えば当然なんですが・・・。
ですから、あなたの土地に建物をどう配置するか決まったら、早い段階で外構のことを考えてください。まだ、間取りまで決まっていなくていいんです。・ どの方角に、どれだけのスペースを確保できるのか?
・ その空間を、どう使いたいのか?
そんなことを家族で話し合い、外構の業者に見積もりを出してもらいましょう。ひょっとしたら数百万円の見積もりを提示されるかもしれません。その後の調整はあなた次第ですが、契約前に、外構のおおよその費用を知っておくことは大切です。一戸建ての場合、家と庭があってこその「住まい」です。予算配分を間違うと、生活しにくい庭になるかもしれません。
特に隣家が近い場合、窓や庭の目隠しを考えておかないと、後々ストレスを感じながら過ごすことになります。
「庭のすぐ横に隣家の風呂がある。低い塀しかないから木で目隠しをしたいけど、そのスペースが無い」
「隣家のリビングの窓からわが家の庭が丸見えで、いつも視線が気になる。高い塀が欲しいが、予算が無い」
というのは、実際にある事例です。
多くの図面には、隣家のことは記されていません。ですから、ついつい周囲を意識し ない家づくりを考えがちです。でも実際には、東西南北すべてに家や畑や道路など、何かしらありますよね。それを強く意識し、より良い家づくりに活かすため にも、外構のことを早い段階から考えることは大切です。
これから家づくりをしたいという人は、どうしても家のことにばかり目を向けがちです。私の周りにも、「家が完成して、住み始めたら庭のことが気になった。でも業者を知らないから探すのが大変」という人は多いんです。
しかし、その頃には住宅ローンの支払いが始まっているので、残った予算でできることをするか、新たにローンを組むか、という、制約がある中での庭づくりになります。
家づくりの契約を締結すると、プランの変更は難しいものです。ですから、契約前にご近所や庭づくりのことを考え、必要な予算は、事前にしっかり確保しておくといいですよ。
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