ついに冬将軍が富山にも登場してきましたね。
雪が降るだけならよいのですが、積もらないような年だったらうれしいです。
寒くなってきたこともあり、暖房の準備をされたのではないかと思います。
寒い時期にお打ち合わせなどをさせていただくと、「どのような暖房器具が私の家にはいいのでしょうか?」と質問をよくいただきます。
状況によって異なるのですが、私がお伝えをさせていただきたいことは下記の4点になります。
・湿度、風、経済性、見た目
まず前提として、高気密高断熱住宅でありますので、室内の空気(酸素)を燃焼させることで暖を取る器具は、最近の住宅には不向きではないかと思います。
例を挙げると石油ファンヒーターです。
絶対に使ってはいけないものではありませんが、やはり酸素不足になりやすいので換気を十分にしていただくことが大事だと思います。
逆の表現をすると「換気が面倒くさい」「換気すると寒い」等を考えてしまう方には、あまりオススメでないと思います。
暖房をするにあたり、気になるのは湿度です。
暖房をかけると室内は過乾燥になりやすくなります。
しかし最近の暖房器具ではほとんどが、湿度の供給が無くて、熱の供給のみある暖房器具です。
例を挙げると、エアコン、蓄熱式暖房機、ペレットストーブ、ハロゲンヒーター、オイルヒーターなどがあります。
しかしこれらの暖房器具まで除外してしまうと、オススメする暖房機器そのものがなくなりますので、湿度はぜひ観葉植物を置いたり、加湿器(洗濯物でもよい)を使ったりして対応をしていただけたらと思います。
次に気にしていただきたいのが、風です。
暖房器具の風は暖かいように考えられていますが、必ずしもそうではない時もあります。
例えば温風の温度が低い場合などは、逆に寒く感じる場合があります。
昔のエアコン暖房はこれに該当すると思うのですが、寒いと感じられたのは、風の強さに比例した強い温風でなかったことが原因にあげられると思います。(最近は結構暖かいと思っています)
風が強くない暖房器具(蓄熱式暖房機・オイルヒーター)は暖かいと感じられやすいかもしれません。
暖房で気になるのは、燃料代です。
最近は灯油がリッター100円程と高値ですので、どうしても高くなりがちです。
そのため電気を使う方が安くなりそうです。
ちなみにペレットストーブも、そんなに高額ではありませんが、電気と比較すると少し割高になってしまうとは思います。
最後に意匠性も気にしたいと思います。
蓄熱式暖房機はその点では、少し不利です。
シーズンオフの時は移動できないし、見た目の良い蓄熱式暖房機は、今のところ販売はされていません。
ペレットストーブや暖炉は、燃える火を楽しみながら暖を取ることができます。
本体そのものもデザイン性に優れたものが多いので、楽しいのではないかと思います。
長い文章になってしまいましたが、結局は何を優先させるかで暖房器具を決定すると良いと思っています。
「灯油の運搬が面倒だけど、風は当たりたくない」などの条件だけなら、蓄熱式暖房機などがオススメになりますし、「暖房器具に近づいて手を温めたい」等の条件ならペレットストーブなどがオススメになります。
「何を重視して、どのような優先順位をつけるか」ということは、家づくりに関しても、暖房器具に関しても同じではないかと私は思っています。
気になること、確認してみたいことがありましたら、また当社担当者に確認をしていただけたら幸いです。
長い文章にお付き合いを頂きまして、ありがとうございました。
今回のお話が少しでも役に立ちましたら幸いです。
総天然木の家づくり ホームトピア社長 野島比呂司
下記の写真は当社展示場の暖炉になります。今年も活躍する予定です。