アサヒハウジングのブログ

家づくりの坪単価とは何か?

おはようございます。

新しい週の始まりです。 今日は『敬老の日』です。

【家づくりをお考えの方へ】

家づくりの坪単価とは何でしょうか?

そう、坪単価は、「いかに安く見せるかを競うハウスメーカーが意図的に作った指標」

でしかないと思わざるをえないのです。

家づくりを考えている方にとっては、坪単価が入口の目安となっているのも事実です。

予算があって、それに対してどれくらいの大きさの家が建つのかを計算するためには、

坪単価が拠り所となっているのも頷けます。

では、その坪単価をより意味のある指標にするために、以下のことに注意してみて下さい。

坪単価の計算の仕方で、10万円以上の差が!?

坪単価は大きく分けて2つの計算方法があります。

住める状態の住宅にするのにかかる予算から出した坪単価

建物本体のみの坪単価ですが、

外構、電気・水道・ガスの引き込み工事など住宅を建てる際に必要になるものから、

安心した快適な生活を始めるために必要なものを全て含んだ坪単価です。

そして、オプションで付けられる少しグレードの高い設備機器や外構、電気・水道・ガスの引き込み工事など

を含まない坪単価です。建物だけにかかる坪単価という認識に近いでしょう。

地震が来ても倒壊しないための基礎の選定を行うための調査(地盤調査)費用や設計にかかる費用、

行政への申請(確認申請)費用を含んでいない場合もあります。

その追加でかかる費用が、場合によっては400万円を超えることもあります。

つまり、40坪の家を建てる方であれば、上と下で坪単価が10万円も変わってくることになります。


では、家づくりにかかる費用を詳しく見てみましょう。


【建物の本体工事費】 *全体の7割を占めます。

基礎、躯体、屋根、住宅設備など建物本体の材料、工事にかかる費用

特に地盤や基礎・構造体・断熱材は完成してからでは見えなくなる部分ですから、
慎重に判断してください。

【追加工事費】

いわゆるオプションと呼ばれる費用

【付帯工事費】

【屋外給排水工事費】

上下水を敷地内に引き込んで、家の中でも水を使えるようにするための工事費用

下水管が敷地の前まで来ていない場合などは、浄化槽を付けないといけません。

その場合、浄化槽とその工事費が100万円を超える場合があります。

【屋外電気引き込み工事】

敷地の前の電線から住宅まで電気を引き込む工事費用

【ガス配管引き込み費用】

都市ガスを敷地内に引き込んで、家の中でもガスを使えるようにするための工事費用

【地盤改良工事】 *地盤調査の結果次第になります。

地盤が弱い場合、地盤の補強をするための工事費用

表層改良、杭改良工事などを行いますが、杭改良工事などは、

数10万円~100万円以上かかる場合があります。

【解体工事費用】

建て替えなどを行う場合は、今まで住んでいた家を解体するための費用

現在、建築資材の分別回収が進んでいますので、大きな機械でグシャッと潰して

短期間で解体を済ませるということができません。

お金も時間もかかります。

【仮設工事費】

工事をするために必要な電気や水道、足場、トイレなどを設置するための費用

隣家が母屋などで、トイレ、水道、電気などを使える状態であれば、

追加しなくてもいい場合があります。

これらにかかる費用は、通常15~20%程度です。

調査・設計費用

【敷地調査費用】

敷地の大きさや形状、高低差などを調べるための費用

【設計費用】

間取り作成費用・構造計算費用

2階建て以上の鉄骨造や鉄筋コンクリート造、3階建て以上の木造住宅などの

構造計算が必要な建物の構造計算と書類作成を行うための費用

【地盤調査費用】 通常5か所調査します。

家を建てる土地の地耐力(固さや砂質、地下水位などによって決まる)を調べるための費用

【建物確認申請書類作成費用・手数料】

確認申請や工事中の中間検査、完了検査などの費用になります。

その他地鎮祭・上棟式・あいさつ回り

各種行事にかかる費用

最近は、地鎮祭や上棟式などを行う方も減ってきていますが、近隣のあいさつ回りは

今後の近所付き合いのことも考えると古家解体前もしくは基礎着工前に行うことをお勧めします。

【仮住まい費用】

工事が完了するまでの仮住まいにかかる費用

【引越し費用】

仮住まいへの引っ越しや新居への引っ越しにかかる費用

新居に必要ないものは、リサイクルショップなどを活用し、整理するようにしましょう。

【契約時収入印紙】

【登記費用】

表示・保存登記などになります。

20万円ほど変わる場合もあります。

【住宅ローン諸経費用】

住宅ローンを組む時に必要となる手数料や保証料(金融機関によっては必要ない場合もあります)

などにかかる費用

保証料は金融機関によってマチマチです。また金利に上乗せすることもできますが、

0.2%程度高くなってしまいますので、大きな違いが出てきます。

保証料を含めた提案を受けるようにしてください。

【つなぎ融資費用】

つなぎ融資にかかる費用

住宅ローンの本融資が実行される前(竣工時まで)に支払う必要のある工事代金を

肩代わりしてもらうのがつなぎ融資です。そのつなぎ融資にかかる金利と手続きに

お金がかかります。(金利は少し高くなります。)

火災保険・地震保険・家財保険料

各種保険にかかる費用

任意の保険ですが、万が一のことを考えると入っておくことをお勧めします。

ただ、地震保険は火災保険に比べると高額なため、火災保険の加入率に比べると高くありません。

電話引込工事

外構工事

空調設備工事

照明器具工事

最近はLED照明が主流になってきています。

カーテン

家電製品

今まで見て頂くとわかるとおり、住宅を建てるために必要となる費用は多様です。

そして、坪単価に入っている、入っていないはハウスメーカーや工務店によって様々です。

必要な費用がわかっていれば、どこまでが坪単価に含まれているかを確認して、

あとで実際に近い坪単価をまとめてあげると、本当にローコストメーカーが安いのかを

把握することができます。

一生に一回の買い物である住宅を周りの評判や印象、見せかけの坪単価だけで決めつけず、

本当に欲しい住宅を実現するためには、どのハウスメーカーや工務店や設計事務所が

いいのか判断できるようになってください。(坪単価だけで絶対判断しないでください。)

安心・安全・快適・健康に暮らせる住まいを手にいれてください。
家づくりの小冊子