T&Tのブログ

10月の映画鑑賞記

子供の頃から映画大好き人間。業界では知る人ぞ知る。中3の高校受験の時は、月に50本を見た事も。今でも年に50~60回は映画館に足を運ぶ。

1.「欲望のバージニア」
時は1931年、禁酒法時代のアメリカ・バージニア州フランクリン郡。警察も腐敗しギャングと手を組む時代。ボンデュラント3兄弟は地元では知られた密造酒を作る。そんなある時、シカゴから流れてきた元ダンサーのマギーがボンデュラント兄弟の店で勤めることになる。そして新しく赴任した特別取締官はとんでもない悪党で高額の賄賂を要求するがボンデュラント兄弟だけは拒絶する。三男ジャックのミスから、警察と兄弟の全面対決が始まろうとする。兄弟のリーダー次男フォレストと長男ハワードは警察に立ち向かって行くが・・・。
まあ、実話を元にしたというが当時のアメリカは本当に無法地帯だ!警官を殺そうが、他人を殺そうが捕まらないのだから・・・。オー、コワ!この映画、女性にはチト残酷!
★★★

2.「そして父になる」
カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した話題作。スピルバーグとニコール・キッドマンが涙して、ハリウッドでスピルバーグ製作のリメイクが決まったとの事。大手ゼネコンでエリートコースを進む良太(福山雅治)は妻と一人息子の幸せな生活を送っている。だがある日、息子を産んだ群馬の病院から連絡が来る。他人の息子と取り違えたのだと言う。片方の父親は電器店を営む金にうるさい品性の無い、しかし子煩悩な男(リリー・フランキー)。お互いに本当の息子を預かりしばらく一緒に住んでみる事にした。ところが、裁判で思わぬ事実が発覚する。看護婦(士)が、腹いせにワザと取り違えたのだと証言する。5年が時効なので息子達は既に6才。子沢山の電器店の家族に比べ、ひとり息子の良太夫婦の家庭は目茶苦茶。加害者の看護婦家族はのうのうと暮らす。全く腑に落ちない話である。映画はラストでハッキリと決断は下さない。さて、最後に良太が下す決断は?(監督・脚本)是枝裕和
★★★★

3.「おしん」
30年前、NHKの朝ドラで放送され、その反響は「あまちゃん」どころでは無かった。アジアを始め世界中で放映された程の人気だった。それが、何故今頃リメイクなのか?「おしん」を観た事は無かったので、不思議で映画館に足を運んだ。時は、明治40年の山形の庄内地方。7歳のおしんは一家の生活の為、川下の材木問屋に奉公に出される。母親が、そして父親が見送る有名な川下りのシーンは感動もの。このあたりから、涙腺が緩む。祖母から貰った餞別の50銭を大事に持っていたおしんは、盗みの濡れ衣を着せられ冬山に飛び出す。
猟師に助けられ、その後、自ら二度目の奉公に出る。そこの大女将がTVで母親を演じた泉ピン子。貫録十分である。そして若女将が、当時日本中を沸かせた小林綾子。しかし、何と言ってもおしん役の子役が上手い!ただ、今回のおしんの母親役の上戸彩は演ずるには可愛すぎる。
冬の山形の撮影はさぞ大変であったろうが、日本の原風景の美しさと、日本人の本来の心の清さを家族で確認すべき映画である。
★★★★

4.「アンコール!!」(英)
ロンドン郊外に住むアーサーは頑固なじいさん。妻のマリオンは病気を抱えているが陽気な性格で、シニア合唱団“年金ズ”のメンバーだ。マリオンの練習の日には、アーサーが車椅子を押す優しさを持ち合わせているが、皆の前では素直になれない。そんなある日、マリオンのガンが再発し亡くなってしまう。ひとり息子との関係もうまくいってないアーサーはマリオンの遺言に従い合唱団に加わり、いよいよコンクール当日を迎える。しかしある事件がおき、その時のアーサーの取った行動は?主役二人の英国ベテラン俳優ヴァネッサ・レッドグレイブと懐かしや、テレンス・スタンプが昔の悪役と違い、無口な頑固なじいさんを演じて楽しい。
★★★★


(評価)
 ★★★★★ 傑作。見逃すと後悔するぞ!
 ★★★★ お勧め!映画館に走ろう!
 ★★★ それなりに面白い。 
 ★★ お暇ならどうぞ。
 ★ 金と時間のムダ。
家づくりの小冊子