-
T&T の紹介
小さなリフォーム工事から始め、1989年には新築も手掛けるようになりました。 今迄に新築355棟、リフォーム4,650棟の工事をさせて頂きました。お客様に感謝申し上げます。 これからも社員・職方一同力を合わせて、住み良いおしゃれなデザインの住宅を創る決意です。
T&Tのブログ
読書雑感 2013年5月
(1月)
1.「ロスジェネの逆襲」池井戸 潤:著(ダイヤモンド社)
正月休みの間に昨年の流行語大賞にも選ばれた「倍返し」のTVシリーズ「半沢直樹」のDVD全巻(1~6)を借り、一気に観た。面白い!45%以上の最高視聴率の事だけあるワイと感心。この作家の作品は去年「七つの会議」を読み、それも中々面白く読んだ。さて、この「ロスジェネの逆襲」はTVのラストから続く、銀行を救った功労者であるはずの半沢が頭取から直に下った辞令はあろうことか証券会社への出向である。その続きがこの3弾。IT企業のM&Aのアドバイザーをめぐって親会社の銀行と戦う派目になる。IT企業の若手とベテラン経営者の戦い。そこに入り乱れる銀行の人事。半沢直樹の活躍に胸がスッとする。382頁もあるが二晩で一気に読んだ。
今年の「読初(よみぞめ)」だ。
2.「下町ロケット」池井戸 潤:著(小学館文庫)
半沢直樹シリーズが大ヒットした著者の、2011年第154回直木賞受賞作の文庫本。480頁を二晩で読ませる筆力は流石だ。宇宙開発機構のロケットエンジニア佃は、ロケット打ち上げ失敗の責任を取り家業の町工場の後を継ぐ。持ち前の技術を活かした製品開発力で、売上を3倍の100億円に伸ばす。そんなある時、上場会社の取引先から特許侵害で訴えられ、敗けた場合には数十億円の違約金で会社は間違いなく倒産する。絶対絶命の窮地は元妻が紹介してくれた有能な弁護士のおかげで逆に違約金を貰う事になる。それもつかの間、国産のロケットを開発する日本を代表する大企業帝国重工から、佃が開発した特許技術を売れと迫られる。佃にとっては大金が入るので社員の大半は喜ぶが、佃は技術者としての夢をかけて自社でロケット部品を製作する道に社運を賭ける。しかし、賛成派と反対派で社内が割れ不穏な空気が…。夢を追うか、社員の待遇を優先するか。中小企業が大企業に技術で勝てるのか。ラスト、種子島宇宙センターから佃の開発した部品を使用した国産ロケットが飛んで行くさまは感動する。
3.「売る力・心をつかむ仕事術」鈴木敏文:著(文春新書)
大手スーパーイトーヨーカ堂に30才で中途入社して、サラリーマン乍らセブン・イレブンを実質的に創業した鈴木氏が語るその30の秘訣。その29番目に“「当たり前」をつづけて「非凡化」する”という項目があった。偶然だが、弊社の今年のテーマは「私は当たり前のことを、きちんと実行します!」(平凡×継続×徹底=超非凡)と宣言した。思いつく事は同じでも、鈴木会長と小生の違いはその徹底さだ。小生もこの「徹底」を胸に刻み、必死で仕事に取り組まねばと教えられる。
(2月)
4.「ようこそ、わが家へ」池井戸潤:著(小学館文庫)
銀行マンの活躍を描く事の多い著者の変わったタイトルだと思って書店で手にした。主人公は冴えない50代のオジさん。銀行取引先に総務部長として出向中。ある日のこと、自宅に帰る山手線の代々木駅で、列を無視して電車に乗り込んできた30代らしき男を、勇気を出して叱りつける。ところが、このことが彼の家族を巻き込むストーカー事件に発展していくのだ。会社では営業部長が関わっているかと思われる不正を発見して社長に報告するが、社長は営業部長を信頼して銀行からの出向者である彼を疎んじ、銀行に戻すように裏で交渉する始末。この二つを大きな軸として物語が進むが、妻と息子と娘の協力と理解を得て家族が団結して犯人を突き止める経緯は嬉しく喜びでもある。タイトルの「ようこそ、わが家へ」はこの辺りから来たのか。銀行マンとしての誇りを取り戻した彼が不正問題を解決するのも冴えないオジさんの心意気に拍手。
(1月)
1.「ロスジェネの逆襲」池井戸 潤:著(ダイヤモンド社)
正月休みの間に昨年の流行語大賞にも選ばれた「倍返し」のTVシリーズ「半沢直樹」のDVD全巻(1~6)を借り、一気に観た。面白い!45%以上の最高視聴率の事だけあるワイと感心。この作家の作品は去年「七つの会議」を読み、それも中々面白く読んだ。さて、この「ロスジェネの逆襲」はTVのラストから続く、銀行を救った功労者であるはずの半沢が頭取から直に下った辞令はあろうことか証券会社への出向である。その続きがこの3弾。IT企業のM&Aのアドバイザーをめぐって親会社の銀行と戦う派目になる。IT企業の若手とベテラン経営者の戦い。そこに入り乱れる銀行の人事。半沢直樹の活躍に胸がスッとする。382頁もあるが二晩で一気に読んだ。
今年の「読初(よみぞめ)」だ。
2.「下町ロケット」池井戸 潤:著(小学館文庫)
半沢直樹シリーズが大ヒットした著者の、2011年第154回直木賞受賞作の文庫本。480頁を二晩で読ませる筆力は流石だ。宇宙開発機構のロケットエンジニア佃は、ロケット打ち上げ失敗の責任を取り家業の町工場の後を継ぐ。持ち前の技術を活かした製品開発力で、売上を3倍の100億円に伸ばす。そんなある時、上場会社の取引先から特許侵害で訴えられ、敗けた場合には数十億円の違約金で会社は間違いなく倒産する。絶対絶命の窮地は元妻が紹介してくれた有能な弁護士のおかげで逆に違約金を貰う事になる。それもつかの間、国産のロケットを開発する日本を代表する大企業帝国重工から、佃が開発した特許技術を売れと迫られる。佃にとっては大金が入るので社員の大半は喜ぶが、佃は技術者としての夢をかけて自社でロケット部品を製作する道に社運を賭ける。しかし、賛成派と反対派で社内が割れ不穏な空気が…。夢を追うか、社員の待遇を優先するか。中小企業が大企業に技術で勝てるのか。ラスト、種子島宇宙センターから佃の開発した部品を使用した国産ロケットが飛んで行くさまは感動する。
3.「売る力・心をつかむ仕事術」鈴木敏文:著(文春新書)
大手スーパーイトーヨーカ堂に30才で中途入社して、サラリーマン乍らセブン・イレブンを実質的に創業した鈴木氏が語るその30の秘訣。その29番目に“「当たり前」をつづけて「非凡化」する”という項目があった。偶然だが、弊社の今年のテーマは「私は当たり前のことを、きちんと実行します!」(平凡×継続×徹底=超非凡)と宣言した。思いつく事は同じでも、鈴木会長と小生の違いはその徹底さだ。小生もこの「徹底」を胸に刻み、必死で仕事に取り組まねばと教えられる。
(2月)
4.「ようこそ、わが家へ」池井戸潤:著(小学館文庫)
銀行マンの活躍を描く事の多い著者の変わったタイトルだと思って書店で手にした。主人公は冴えない50代のオジさん。銀行取引先に総務部長として出向中。ある日のこと、自宅に帰る山手線の代々木駅で、列を無視して電車に乗り込んできた30代らしき男を、勇気を出して叱りつける。ところが、このことが彼の家族を巻き込むストーカー事件に発展していくのだ。会社では営業部長が関わっているかと思われる不正を発見して社長に報告するが、社長は営業部長を信頼して銀行からの出向者である彼を疎んじ、銀行に戻すように裏で交渉する始末。この二つを大きな軸として物語が進むが、妻と息子と娘の協力と理解を得て家族が団結して犯人を突き止める経緯は嬉しく喜びでもある。タイトルの「ようこそ、わが家へ」はこの辺りから来たのか。銀行マンとしての誇りを取り戻した彼が不正問題を解決するのも冴えないオジさんの心意気に拍手。