ブティック「BIS」の オーナー 太田恵子さんのもう一つの顏
画家の太田恵子さんが アメリカ ニューヨークで入賞され 昨日の岩手日々新聞に大きく掲載されました

一関市厳美町在住のモダンアーティスト太田恵子さん(60)は、米ニューヨークの選抜展に絵画「賛美歌」を出品し、特別賞を受けた。平和への願いを込め、「世界中の人たちの心が一つになったエネルギー」を力強いタッチと独特の色彩感覚で表現。栄誉ある賞に「実力を認めてもらえてうれしい」と喜びをかみしめている。
同市山目のブティック「BIS」を経営する傍ら、色彩のみで表現する現代アートを制作。2007年から米国の作品展に出品し、国内外で芸術活動を展開している。
「賛美歌」は、11月中旬に開かれた「ローワー・イーストサイド選抜展」に出品。著名なアーティストを数多く輩出しているニューヨークのギャラリー「OKハリス」のアートディレクターらが審査員を務めるレベルの高いギャラリー展で、100点を超える作品の中から特別賞に選ばれた。
根底にあるテーマは「世界平和」。東京電力福島第1原発事故で被災した福島県飯舘村を訪れた際、野放しになっている犬約150匹が病気になっている現状にショックを受けたといい、「人も動物も同じように幸せに暮らしてほしい」との思いを3カ月かけて描き出した。
アクリル絵の具と油絵の具を一緒に使うなど、型にはまらない自由なスタイルが特徴。「どこにどれを合わせるか、計算して色を重ねている。『賛美歌』では大きなエネルギーが空間を舞うイメージを描き、力強さを感じる絵に仕上げた」とこだわりを語る。
米国で評価され、創作意欲も一層高まった様子の太田さん。「来年春までには、店で個展を開きたい。今後も絵を通じ、動物愛護の心や平和へのメッセージを伝えられれば」と展望している。
【写真】選抜展で特別賞に輝いた現代アート「賛美歌」