高正工務店のブログ

ウッドデッキの材料と無垢材の性質

こんばんわ。

エクセレントホームのプランやコーディネーターや積算業務を担当している桐谷です。


今回はあまり知られていないウッドデッキの種類や性格についてお話したいと思います。



現在、新築物件にウッドデッキも入れて製作して欲しいという物件が多くありまして考えておりました。


意外に木材の種類って知らない方が多く、知っておくと色んなシチュエーションで仕様を変化させることが出来ます。


住宅の場合は・・・檜、杉、松、ホワイトウッドなどなどありますがウッドデッキで使用する材料は少し違います。


参考にしてみてください。



サイプレス(オーストラリアヒノキ)  堅め度数★★☆☆☆
サイプレス材は、オーストラリアに生息するヒノキです。  世界一白アリに強いと言われている高耐久性ウッドデッキ材で、ハードウッドの中では加工性がよく、ウッドデッキ作製が初めてでも、多くの人が施工されている材料です。最近テレビでお手ごろなデッキ材として紹介されていました。
アマゾンウリン  堅め度数★★★☆☆
高耐久性ウッドデッキ材の「インドネシア産ウリン」別名アイアンウッドは最近人気が出すぎて非常に品薄のようです。そこで登場したアマゾンウリン。『アマゾンウ リン』はインドネシア産ウリンと同等以上の耐久性があり、インドネシア産ウリンの弱点だった樹液もほとんど出ません。 今非常に人気の出てきているデッキ材です。サイズも沢山ありウッドデッキを作るには最適です。
セラガンバツー  堅め度数★★★★☆
マレーシアに生息しているハードウッド材です。  セランガンバツーは、 東京トリトンスクエアー、 東京駅、PCPビル1Fアプローチ(コーヒーショップ)等の 日本の公共事業、競馬場などにも多く使用されている安心、実績のある木材で、耐久性、価格、知名度、実績バツグンです。 耐久力・強度抜群です。
イペ  堅め度数★★★★★
カリスマ・ハードウッドデッキ材。横浜大桟橋、海ほたるを始め、 多数の港湾、岸壁に使用されています。 高耐久性ハードウッドデッキ材。 材料の中で一番重い木です。 木肌は緻密で滑らか、高級感があります。
ウリン(アイアンウッド) 堅め度数★★★★☆
東南アジア(インドネシア、マレーシア)で生息しており、現地では「鉄の木」と呼ばれ、一生腐らない木として認知されています。 また、ディズニシーや横浜ベイサイドマリーナなどの公共事業等で多数使われている知名度、実績抜群のウッドデッキ材です。非常に重い材料です。 雨にぬれると茶色い汁がたれますが、洗えばとれる程度です。(注:コンクリートですとなかなか取れなくなります。)ウリンで作ったデッキは非常に重量感があります。
ジャトバ(アンデスジャラ)  堅め度数★★★★☆
南米産の高耐久ウッドデッキ材。滑らかで光沢があり、イペと同等の耐久性を持っています。
色はかなり濃い赤褐色です。ウッドデッキの下に車や汚れて困るものがある場合は注意が必要です。木汁が凄いため、周りを汚しますので良く考えてチョイスする事をお勧めします。
ウエスタンレッドシダー  堅め度数★★☆☆☆
日本では米杉(ベイスギ)とよばれるウエスタンレッドシダー(WRC)はカナダの木材です。 北米では、このウエスタンレッドシダー(WRC)はポピュラーで、日本でも数多くの実績があり、 安心してご使用になれるウッドデッキ材です。一番加工性が良くコーススレッドを打つときも下穴無しでいけます。 ただ塗装は必要です。
レッドウッド 比重0.46  堅め度数★★☆☆☆
レッドウッドは主に、カルフォルニアの国立公園の中で育ち、そのような場所柄、アメリカの厳格な規制の下で伐採数量が制限されており、(屋久島の杉の様に) 大変、価値のある木材であります。


見ての通り何種類も材料があります。


この中でご予算や環境に応じて材料を決めていきます。


もちろん人口木材(エクステリア既製品)もありますがまた材料の原料が全然ちがってきますし、見た目も全然違ってきます。


このお話は無垢材を使うならのお話なので注意してください。




お値段も様々あります。

気になる方はご相談ください。




あと、余談ですが・・・無垢材は見た目もよくデザイン性には欠かせない材料です。時には新築住宅にとてつもないオーラをまとわせる事が可能な材料です。



ですがよい事ばかりではありません。

メンテナンスなどが非常にかかります。



そして最近よく無垢材を使用したいというお客様がいますので注意事項をここに挙げたいと思います。

よく理解した上で御使用していただくと無垢材との共存が楽しくなってくると思います。



無垢材は生きています。

それらはみな生きている証なのです。




天然木材の特徴 ~不良品ではなく性質ですので良く理解し共存していきましょう~



■割れ・ひび

天然木材は月日が経つと表面に「割れ」が入る場合があります。
乾燥・湿潤を繰り返し、乾燥した時に割れが発生しやすいのです。

生きている証拠なのでそれもまた味になります。



■そり

木材はその収縮作用によって、「そり」が発生します。
木の木目により反ります。木は乾燥すると縮み、湿潤すると伸びます。そのため年輪の輪の方向に反りが発生します。味です。



■フシ抜け

板の幅に対して1/3未満の「フシ」がある材が含まれます。また、これらのフシは経年変化によって、抜け落ちるものが有りますが、材料としての強度に影響を与えません。
節も天然木の模様ですのでデザイン的に生かします。



■ささくれ

経年劣化でまれに発生する事があります。素足で乗る事が多いフロアやウッドデッキでは見つけ次第処理を行いましょう。ケガ・棘の原因となります。
小刀などで切り取り、サンドペーパーでケレンし仕上ます。


■退色

紫外線による退色が発生します。月日の経過にともない退色し、灰色(流木色)に変化します。
定期的な塗り替えをお勧めしております。また、それを子供の成長のように見つめ楽しむのもまた楽しみ方の一つでしょう。見る方によっては退色は温かみをも感じさせてくれます。


■スキマ・痩せ

天然木材は年月により痩せてきます。痩せを最小限に抑えるには定期的なメンテナンス(WAXかけ)などお勧めしております。



以上が無垢材には欠かせない注意事項になります。



生活環境や習慣などに合わせて無垢材はチョイスしましょう。



よりよい住宅ができるよう毎日心掛けしております。


家づくりの小冊子