昨日の洪水事件の続きになります。
床下がまるで浸水したかのように水浸しになってる状況は悲惨としか言いようがありません。
それも、結露を繰り返して水分が減ったり増えたりと、悪の根源が見事なまでに床下を蝕んでました。
原因は多数ありますが、その中でも大きくは3つ上げられます。
どれも初歩的な理論なんですが、いい加減な悪徳業者は関係なしというところをまざまざと感じたとこでした。
① 空気の抜け道がない(換気計画が皆無)
まあ、ほぼこのことにつきます。この建物でびっくりしたのは、そもそも基礎に通気口や基礎パッキンがあるわけでもないのに
床断熱だったということ。普通、床下を温熱空間にする場合は基礎の立ち上がりと水平構面を断熱する基礎断熱を採用するはずですが
なぜか床に断熱がありました。勘違いなのか、コスト削減?、それとも相当なおバカさんのどれかです。
② 内部土間スラブの高さ
これは内部のスラブ(水が溜まっていたところ)が外部の地盤面よりも30~50cm低くなってました。そもそもなんでこうなるのか疑わしい
のですが、おそらくこのスラブの厚さもごまかしてる可能性が大です。内部のほうが低ければ当然湿気は外から入りこみます。
この内部、外部の高さを逆転させてる時点でジエンドです。
③ 当然ですが換気計画がゼロ
ダクト式の24時間換気などを採用する場合は、床下にも換気経路を普通は確保します。でも、この方々はおそらく換気の
「か」の字も知らない上、知っていたとしても半人前の仕事しかしないでリムー・・・。
と、まあこんな案配です。木材は水分含み含水率30%くらいになったんでないかというぐらいの濡れ具合。それよりも強烈な
臭いが溜まりませんでした。
今日のひとこと!
「他人事ではないんですが、定期点検時には必ず床下を見るように私はなりました。教訓」