先日、介護のお仕事をされていらっしゃる方のお話を伺う機会に恵まれました。
介護の仕事というと、過酷で夜勤もあり、とても大変なお仕事という印象を
持っていたので、どんなお話が聞けるのか、正直なところ、多少身構えて
しまっていたと、今になって思います。
とても印象的なお話を伺いました。
春のある日、入所されている女性を車椅子でお庭にお連れしたそうです。
陽だまりのなかで、手をつないでしばらく過ごして、
「そろそろ、お部屋に帰りましょうか。」と聞くと、その女性は
目を閉じて「うん。」と小さく答えられたそうです。
しかし、それが最後となり、息を引き取られたということでした。
そこまで聞くと、大変ショックなお話ですが、ご家族からは、
「最後、一人ぼっちじゃなかったと聞き、救われました。」と、感謝を
されたそうです。「もし夜に、部屋で一人でいる時に亡くなってしまい、
翌日どなたかに気付かれるまでそのままだったら・・・・。」と。
介護の現場では、お別れの間際に立ち会うこともあると聞きました。
もしかしたら、これが最後の食事になるかも知れない。
もしかしたら、これが最後のお散歩になるかも知れない。
そう考えると、最大限、心をを込めて接したいと思う。
そう、お話してくださいました。心に響きました。
時に、自分の視野や知識、見分が足りないことに気づきます。
異分野のお仕事で活躍されていらっしゃる方のお話は、本当に
貴重であり、新鮮でもあります。
学ばせて頂きました。有難うございました。
日新火災・朝日火災代理店「おうちの保険com」