先日、岐阜県で行われた木造住宅相談員養成講座を受講して来ました。
この講座は、住宅購入希望者が最初に接し、その後も対応する機会が多い工務店の営業担当者の「県産材の良さ」や「県産材を使用する意義」等の知識向上を図り、県産材住宅のについての相談に対応できる人材育成を目的としています。
一般的に技術者向けの講座が多い中、どんなものかと受講してきたのですが、内容はとても濃く、とても充実した2日間でした。
現在岐阜県の森林や林業のかかえる問題、木材の流通といった話から、岐阜県産材の特性、とくに長良杉の強度に対する知識や強度試験の体験など、内容は多岐にわたり、正直ある程度知識を持って講座に臨まなければ、きっとチンプンカンプンだったかと・・・
上の写真は杉材の強度を計測しているところです。
反対側からハンマーで叩くと、その打撃音が木を伝わって手前のセンサーで拾います。
その周波数から木材の強度(ヤング係数)がわかるのです!
ほんとかなぁ?って感じですよね。
その後、計測した木材を実際に荷重をかけて破壊する検査を行いました。
動画で撮ったので見てください。
実際に荷重をかけて木材が破壊するまでのたわみ量を計測しました。
さきほどの打撃による強度計測と、実際の破壊による計測ででた数値を見比べてみると、
ほとんど変わりませんでした。
これにより打撃による計測で、ほぼその木材の強度が確認できることが証明されました。
ぎふ性能表示材とは、こうやって一本一本の強度を確認しているのです。
木造住宅アドバイザーと住宅相談員の資格を取得することができました。
木材の特性の話については、こちらでもまた少しずつ紹介して行きたいと思います。
岡山彰宏