家を計画する上でこだわる部分とコストダウンの為にも削る部分があると思います。
その中でも一番やってはいけないのは、断熱性能を妥協することです。
部屋数を増やすために坪単価の安い工務店やハウスメーカーを探していませんか?
その部屋は本当に必要なんでしょうか?
部屋数を増やすために断熱性能や外壁を妥協するとどんなことが起きるのでしょうか?
今回は断熱性能を妥協することによって起こりうるデメリットに触れていきます。
例えば、30坪の家を計画していたが、部屋数が欲しくて断熱性能・外壁のグレードを落として33坪の家に計画変更をしたとします。
見た目としては、六畳一間が増えます。
しかし、グレードを下げているので、思っていたより光熱費がかかってしまうことに気が付きます。
ほとんどの人は普段使わない部屋の冷暖房を切って、よく使う部屋ばかり空調を入れます。
そうなると冬場は部屋間の温度差が大きくなってしまい、必要のないとき以外は行かなくなります。
夏場は、屋根の断熱も落ちているので2階は冷房をつけても全然涼しくならない、夜に空調が切れると暑くて起きてしまうなどのことが考えられます。
結果として床面積は増えたものの夏場と冬場は家の半分くらいしか使ってないなんてこともあり得ます。
また、普段使わない部屋は物置となってしまい、余計に人気がなくなってしまいます。
坪単価を優先して家全体を大きくすることでローコスト住宅を選んでしまうことは、悪循環を生んでしまう可能性が高いと思います。
家を計画する上では、本当にこの部屋は必要なのか、本当にこれ以上家を大きくする必要はあるのかなども真剣に考えた上で決めていってほしいです。