破風板(はふいた)と読みます。
一般の人はあまり聞き馴染みのない言葉ですよね?
屋根の妻側に山形につけられた板のことです。
破風板にはおおまかに分けて3つの役割があります。
実物を見たことはあると思いますが、どんな役目を果たしているか知ってますか?
破風板の役割は、文字にも表れている通り一つは防風・防水です。
あと二つは、防火、雨樋の下地です。
屋根は上から吹付ける風には強いですが、横や下から吹き込む風には意外と脆いです。
破風板は屋根の中に下や横からの吹き込みを防ぎ、激しい雨や台風の時の雨水の吹き込みも防止します。
次に防火です。
火災は下から上に延焼していきます。
屋根裏は防火加工がされていないことが多くあります。
窓から炎が上がった場合に炎はあっという間に軒までいきます。
破風板が無いと、炎は屋根裏にもすぐに侵入して炎は一気に広がってしまいます。
最後は雨樋の下地です。
雨樋を取り付ける際に金物を打ち付ける下地としても役割を果たしています。
今では技術も進化しており、素材や色なども増えてきています。
破風・鼻隠しの色で家の印象も大きく変わります。
そういう意味では、かなり重要な部材ともいえると思います。