高気密の住宅は今では当たり前になっています。
でもなぜ高気密が必要なのか考えたことありますか?
僕はこの業界に入るまでは気にしたこともありませんでした。
インターネットで見ていると「気密性が高い家は息苦しい」とか「気密性は高いほどいい」などと書かれているのも目にします。
いったいどっちが正しいのでしょうか?
今回は気密性について考えてみました。
高気密が必要な理由は下記の通りです。
ランニングコストの低減、住宅の長寿命化、空気の鮮度維持、快適性の向上、健康増進などがあげられると思います。
高気密化により作ったエネルギーは外に逃げづらくなり、エネルギーコストが下がる事でランニングコストは抑えられます。
家の長寿命化を意識するうえで結露やカビなどは避けたいものです。
そのためには風通しを良くする必要がありますが、一言に風と言っても違いがあります。
窓から風を取り込むことを「通風」といい、すきま風など想定外の風は「漏気」といいます。
コントロールのできない想定外のすきま風は不快でしかありません。特に冬場のすきま風は皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか??
漏気はせっかく作ったエネルギーを外に逃がしてしまうのに加え、湿気も一緒に壁の中に運んでしまいます。
壁の中で湿気は結露となりカビの原因にもなるのです。
また、高気密住宅は乾燥する!といわれる人もいるはずです。
暖房しても乾燥しなかったのは、石油ストーブとエアコンで暖房する場合を比較しているからです。
どちらもエアコンで暖房した場合は気密性の低い家の方が湿気は逃げていき乾燥します。
気密性能は、家の快適性、光熱費の省エネ性能、家の長寿命化など様々な機能に関係しているとても重要な要素となるのです。
追伸:11月17日(土)・18日(日)にジョイフルタウン苗木Ⅱ分譲地にて高気密住宅の構造見学会を開催します。
高気密住宅がどのように造られているかを原寸大で見られます。
見学会当日は気密性能を数値で表すことのできる気密試験も実施します。
滅多にない機会ですので、ご家族様全員でご来場の上、ご体感ください。