先々回は松山城を紹介しましたが、今回は高知城です。
ここ高知城は現存する城で唯一の本丸御殿のあるお城です。
以前熊本城やまもなく公開する名古屋城の煌びやかなものと比べると
普通の座敷づくりに床の間と書院があるだけですが、建築に携わるものとして興味津々です。
私が就職した頃は入母屋和風、続き間本座敷の住宅を多く建てていましたが荒壁の衰退、
住宅の核家族や生活スタイルの欧米化、高気密高断熱化と匠大工の不足で
最近ほとんど見かけなくなりました。
今後も純和風住宅は材料不足コスト高でどんどん大工さん共々衰退して行くでしょう。
さみしい限りですが宮大工の一部として残って行くことを切に願うところです。
積算課 青木茂