現場へ行ったら、担当の林さんが壁に向かってブツブツつぶやいていました。
これは金物のチェックを一つ一つ図面と照らしあわせて確認をしているところです。
決して変な人ではありません(笑)
木造の在来工法では、梁と柱、柱と土台などの結合部は構造的に重要な部分となってきます。
設計段階ではN値計算といって、柱一本一本にかかる引張力を計算し、その部位に適した金物が配置されています。
それを現場ではまた一本一本確実に施工されているか確認をしています。
たとえばこちらは、HD金物(ホールダウン金物)の15kN用になります。
HD金物は基礎と柱の引抜きに有効に働きます。
もしこれを付け忘れてしまうと、地震時に柱が抜けてしまうかもしれません。
大事な生命・財産を守る住まいだからこそ、うっかり。。。が許されない部分なので確実に行う必要があるのです。
見えない所、地味な部分ですが大事な部分です。