2013/5/15
こんにちは。丸ウの吉田です。
モデルハウスというと豪華で面積も広く、
ちょっと背伸びした家をイメージされる方もいらっしゃいます。
しかし、この郡山市堤下町のモデルは、私たちがいつもつくっている、
ごく一般的な家庭の一般的な規模の家です。なんと24坪です。
私たちがこれまで学び取ったことをお客様と納得いくまで話し合い、
共感していただいてカタチにしたものです。
これから家づくりを考えている方には、
モデルハウスより現実感をもってイメージしやすくなります。
家具や照明、窓から見える緑なども含め、
言葉だけでは伝えにくい雰囲気を感じてもらいながら
お客様と打ち合わせすることで、住宅に対する価値観を共有できると考えています。
自然に寄り添った衣替え住宅です。
原発に反対するだけでなく、「原発に頼ってもムダ」
原発が不必要になるようにしていく。そう考えております。
自然の力を使って夏涼しく、冬暖かい空気をつくり、家中に届ける仕組みです。
パッシブデザインは、特別な機械設備を使わず、
建物の構造や材料などによって熱や空気の流れを制御し、
快適な室内環境をつくり出す手法。
日本の気候風土は昔と大きく変わっていません。
しかし現代の家には過剰なくらい機械設備や電気が使われています。
電気のない時代に戻ることは不可能ですが、
その頃の知恵や工夫を現代に生かすことはできそうです。
今回の建物は、
3.11震災でお住いは大規模半壊、
介護が必要なご主人と借上げ住宅へ入居しました。
ところが、車椅子での生活に対応した間取りではないので、
家での生活どころか玄関に入るのもことさら大変でした。
もともとの場所で自分たちの家が欲しい、でも年金生活、
震災後非常にご苦労されたこともあり、夢は断念。
でも1年半がたって大学を卒業し就職した息子が
災害復興住宅融資親孝行ローン利用で新築を決意してくれました。
お客様の希望は、①介護を受けず、できるだけ自力でリハビリしたい。
②駐車場から家の中まで、車椅子で自由に移動したい。
③今後の生活も大事だから、予算はしっかり守りたい。
それを実現する家づくりが始まりました。
ところが打合せを重ねるうちに、
車椅子を使いながらも介護に頼らず「自立」して暮らしていくためには、
型通りの「バリアフリー住宅」ではうまくいかないことが分かってきました。
これらの問題を解決すべく、工務店、設計士が、
介護の専門家からたくさんの話を聞き、A様の「自立」を助ける家づくりにチャレンジしてきました。
長寿命環境配慮型住宅モデルスタート
低炭素社会にふさわしい「長寿命環境配慮型住宅」として、
「長期優良住宅認定」や「CASBEEによるライフサイクルCO2削減」
という高い省エネ性能に加え、「一般戸建住宅並み価格で提供。」
無垢の手作り感のある家を徹底した標準化・効率化で実現して
グットデザイン賞などを受賞した
「びおハウス」びおプロダクトを提案。建築家半田雅俊さんの設計です。
耐震等級は3、ワンランク上の省エネ対策等級4。
そのほか構造部に地元福島県産材を採用、
周辺環境を考慮しながら、
空気集熱式パッシブソーラーでびおソーラー暖房・換気をまかなう。
ちょっと余裕があれば、びおモービルで光発電。
床面積24坪・4間×3間角総2階。建物本体価格は1560万。
家づくりを真剣に考えている貴方へ、ワークショップへご参加ください。
ものづくりで言えば、まず手づくりできるものは手づくりでやる。
これが「人間らしく」の基本だと思います。
本気で懸命につくったモノは人の心を動かします。
「良い仕事をしたい」^^