河野工務店のブログ

省エネ住宅とは④パッシブハウス

スマートハウスに続いて

省エネ住宅第4回目最後に

ご紹介しますのは、パッシブハウスです。

パッシブハウスとは、環境先進国ドイツを

中心にヨーロッパで普及している省エネ住宅の

ことを指します。



パッシブハウス


日本では、無暖房住宅といわれることもありますが、

正確には、冬場に暖房しなくても、室温を20度程度に

保つことができる性能持った住宅ということになります。

決して、冷暖房が不要であるということではありませんので

ご注意していただきたい。


パッシブハウスの基準ですがこれがかなり厳しい数値が

定められている。下記に列記

ドイツのパッシブハウス研究所による性能基準

①設計段階による審査

②竣工後、設計時の性能を有しているかを試験確認

上記を、確認したうえで正式な認定証が発行される。

具体的な基準は以下の通り。レベルとしてはかなり高く

クリアすれば、水準が高い、ドイツの省エネ基準を上回る性能となる。

①冷暖房負荷が、それぞれ15KWh/㎡以下

②家電を含む一次エネルギー消費量120KWh/㎡以下

③50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下(いわゆるC値0.2c㎡以下)

日本の基準から比較すると、パッシブハウスの外皮からの熱損失は

次世代省エネ基準の3分の1程度に抑える必要がある。




全4回省エネ住宅をご紹介してきましたが、2020年に省エネ基準の改正が

行われます。これは、京都会議にて定められた基準 CO2削減に関連しての

措置となります。現在、日本のエネルギーは年間27兆円を中東に送っている。

これは、日本のGDPの5%に相当します。省エネ化することにより

上記のお金を内需にまわしていけば、景気もよくなるのではないでしょうか。



今までの基準Q値だけでは、だめで冬暖かく、夏暑い家が多くなってきている。

どういうことかというと、夏場の日射対策が必須になるということです。

デザイン上、最近のデザインは軒先を出さないスタイルが流行していますが

軒の出ていない家は冷房効率が悪く燃費が悪いことになります。

これからは、軒先がでている住宅が、普及していくと考えます。

では、熱はどこから出ていくのかといいますと、一番大きいのが窓

続いて、外壁・換気・床・屋根・熱橋の順となります。

てっとり早く、省エネするには、窓が一番ということになります。

窓を、樹脂窓でトリプルガラスにすると

それだけで、年間冷暖房費を2万円ほど安くすることができます。

室内気温 冬場+4℃ 夏場-2℃を実現できる(アルミペアガラスとの差)

通常のアルミペアガラスからすると、30%くらいコストアップしますが

15年ほどで、元はとれると想定します。但し

毎日の生活が快適で健康的にすごく過ごしやすくなる事は、お金には

変えられないものではないでしょうか。





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