これは、5月号に掲載した私の文章です。
よろしかったらお読みください。
木配り
今の日本も世界も本当にこれでいいのでしょうか?
日本では、震災の復興は、未だに進まず。
原子力発電所の処遇すら決められず、領土問題や過去の歴史認識の違いで、近隣の国家同士といがみ合い、それでも経済協力だけはしようという経済至上主義。
安い使い捨ての外国からの建設作業員の受け入れを認めたり、給食費をただにするとか、引きこもりサポーター制度を造るとか、相変わらずわけのわからない、その場しのぎの政策ばかりの政府。
肝心要の人口減少をどう食い止めるかとか、エネルギー政策を今後どう進めるか等、一向に方向性も見えません。
世界ではユーロ圏の右翼化や、ロシアのクリミヤ併合とウクライナへの侵攻、EUとの対立。
イラン・イラク・イスラエル、尽きない中東問題、中国のバブル崩壊の予兆、民族問題、貧富の格差、領土・境界の争い。
魔境、北朝鮮私。
野放しになったままの、クジラやイルカはとるなという変な団体。テロに海賊、集団誘拐、麻薬、銃乱射、無差別殺人、人為的原因による海難事故、食糧不足、水不足、エイズ等の伝染病の蔓延・・・私も、恥ずかしながら一日本人であり、地球の市民ですが、人間というのは、まあほんとうに飽くことを知らぬ欲望を持ち、どこまで進んでゆくのでしょう。
平等で平和な世の中なんて、望んでもしょうがないのでしょうか?仲よくすることは悪なのでしょうか?
も遺伝子に組み込まれているから仕方がないのでしょうか?
この地球上で、人間は進化の頂点に立っているなどと言われますが、200年、300年前の人間より、今の人間の方が進化していると、本当に言えるのでしょうか?
もしかしたら退化中なのでは?
長くても、たかだか80年の寿命の我々人間が、最後には必ず死ぬ運命の人間が、ただ単にこの地球を食い荒らすだけ・環境を破壊する為に存在しているとしたら、人間社会に人生に何の意味があるのでしょうか?
総てが自分の思い通りに、自分の物になればいいのでしょうか?
経済が良くて景気が良ければ幸せになれるのでしょうか?
そんなことはないでしょう。
人間は、いったい何を求めているのでしょうか?
何をそんなに苛立ってるのでしょうか?
いま、世の中が悪い方向へ向かっているのは、火を見るより明らかです。
人間は、適応能力が高いために生き残ってきましたが、そのために生き物としては鈍感になってしまったのではないでしょうか?
これだけの気候変動に、気づかないのでしょうか?
見て見ぬふりしているだけではないでしょうか?
人間が、絶滅の縁に立っているような気がしてなりません。
これも定めなら仕方ありませんが、何とかできるものなら勿論したいですが、誰でも所詮最後は、塵へと帰る身です。
それをしっかりと前提に置いて、日々生きたいものです。
今回も、長々と愚痴と文句を連ねてみました。申し訳ございません。
「この世の全部を敵に回して」という白石一文氏の小説を読んだばかりで、少しインスパイアされた部分もあります。
面白い小説なので、お奨めです。
英樹