江口です。
気づけば気持ちの良い秋空が広がっていますね。
先月お引き渡ししたお家のキッチンは、なかなか舞台のような空間です。
10帖のスペースの中心に回遊できるアイランド型キッチンがあります。
色はフォレストグリーンという深いグリーンです。
天井は木と塗装を張り分けて段差を付けています。そこに間接照明も入れています。
ペンダントはガラスの形が違うものを高低差を付けています。
コンロはガスで、ガスオーブンレンジも納品しています。ガスは内装制限(天井や壁に木が使えない)がありますが、緩和規定があり、コンロ周囲80cm直上を不燃材料とすることにより、その他で木が使えます。(天井高や器具によって変わりますので要注意です)薪ストーブを板張りの部屋に置くときなどは要注意です。
この緩和規定を利用し、張り分けているのです。ただ張り分けると変なので高低差をつけて意味合いを持たせています。ガスで木を使うということで色々と考えましたが、なかなか綺麗に納まってよかったです。
ライティングをペンダントだけにすると急に大人っぽい夜の顔になります。
昼は・・・
左手はリビングとなります。
キッチン正面は天井までの引き戸を入れており、リビングと間仕切ることができます。
お昼は無節の床板の柔らかさが際立ち、やさしい感じになります。
今回は家具もつくらせて頂きました。
どっしりとした、ブビンガの一枚板です。脚は欅のブロックを二つに割いてもらい据え付けてもらいました。
かっこいいです。そして触りごこちも抜群です。
N大工さん作です、板もN大工さんの小屋に10年程眠っていたものを出してもらいました。
なかなかこの厚みと木目の綺麗なものがないと思います。厚みは60mm巾は狭い所で900あります。
きっと東京では50万くらいするんじゃなかろうかとも思ってしまいます。ありがたい・・・
そしてこの板は本当は3mあり、もう一つを堀炬燵のテーブルにします。明日設置予定です。
製作時は並んでいました、N大工さんは半分に切りたくなかったよと言われてましたが、さすがに家に入りません(笑)でも兄弟として同じお家の中にいるので、いいかなぁと勝手に思っています。
N大工さんの小屋には他にも銘木がずらりとあります。
つくえの脚を何にしようか、小屋をうろうろしていた時は私のアドレナリンがすごく出ていました。
よく行く材木屋さんと違い、変な形や何に使うであろう大きさの木が所狭しとあり、それを見ながらつくれるなんて最高に幸せです。
欅のブロックもたくさんあり、脚が座った時の感じや高さ、木目など本当に選ぶのは楽しいです。
それぞれで表情が変わってきます。家をどっしりと支えて欲しいという願いと思いを込めています。
デザインはおまかせしますと気持ちよく言って頂き、こんな機会を下さった施主様に感謝です。
ありがとうございました。