江口です。
暑くなってくると一番活躍するのは・・・そうエアコンです!
弊社のOBさんのお家は断熱気密住宅で、換気と空調を屋根裏の大きな機械(真空調)とダクトで家中操作するというシステムのお家があります。今回のOBさんのお宅もそのシステムを採用されています。
玄関から居室まで、換気空調のため家の中は常に快適な温度に保たれています。
施主様も19年程住んでありますが、本当に快適ですと伺う度におっしゃられます。
お部屋数が1階3LDK 2階5部屋と多いですが、空調機は1階真空調1台・和室にビルトインが1台・2階真空調1台のみです。
築19年程経っており、2年前にビルトインのエアコンが故障し取替させて頂いたのですが、今回は大きな機械(真空調)本体が両方故障してしまい、修理がきかない方は交換となりました。
ここで困ったのが、1階と2階に一台ずつ入っているのですが、
1階は換気のファンが壊れたのですが、なんとか部品があり修理できました。
2階は逆に空調が壊れており、部品が無く、換気の機能はそのまま使えるので、換気はそのままに・・・
空調をどうしようという話になりました。
真空調とは、1台の機械で何部屋分も換気と空調を行います。しかし今はもうこの機械自体が無く、空調のみだとよく見る壁掛け(室外機1台に対し室内機1台)にするか、マルチエアコン室外機1台に対し、室内機4台というものにするかという判断をしなければいけません。マルチエアコンイメージ
もちろん壁掛けの方がコストは断然安いのですが、室外機が4台も増える(=壁を4箇所も開口する)のと、一遍に操作ができないということで、施主様よりマルチエアコンでという事になりました。
マルチエアコンで大変なのは小屋裏の配管です。断熱気密を守りながら設置を行うので4部屋で職人さん2人で2日半かかりました。大変でしたが 終わった後に、施主様は室内も室外もすっきりしていてよかったと安心してありました。
(施工中)⇒(施工後)すっきりー
機械もの(エアコンや給湯器、設備機器等)はいつか必ず故障します。海外と違い日本の場合は、新商品がでたり入れ変わりが激しいためか部品の供給サービス保証が5年~7年くらいで終わります。今回修理対応ができた部品もメーカーの方は来年になるとなくなるだろうと言われてありました。
そんな中で、今回のお宅もそうですが、エアコンの寿命が10年前後という常識の中で、ほぼ24時間動き続けている真空調機械が20年近くも大きな故障をせず、使用できていたのはすごいなと思います。
別のお宅で数年前から毎年弊社に真空調機械のお掃除だけを頼まれる方もいらっしゃいます。
これまでは掃除を家族で行っていたが、年々大変に感じてきたとの事でした。
はじめて掃除で伺った際には、あまりの汚れのなさにびっくりしました。費用を頂くのが申し訳ないほどでした。
換気と空調で24時間使っているはずなのにです。きっとお家の掃除をマメにしてあり、空気中に汚れやほこりがほとんどないんだろうと推測しました。
機械も大切に使えば、長持ちするんだなぁと実感しています。
住宅はメンテナンスが必要ですが、機器類はメンテナンスが不可の場合もありますので、
その時にどういったご提案が一番よいのか何時も悩みます。
又その知識を新築や改修する際にいかしています。
施主様にとって一番よいご提案ができるよう日々勉強ですね。