ミヤタプランニングオフィスのブログ

40帖広い天井を考える

江口です。 暑くなってきましたね!紫外線が痛いです。
熱いといいつつ先週今週はあまり外出せず、ガリガリ図面を書いています。
別の会社さんの事務所の改修設計業務依頼を頂き、6月のオープンへ向け急ピッチで設計しています。
しかし時間がないため、もう工事はスタートしています。(そうなんです。まさかの同時進行!)
時間はないけど、面積も65坪強あり内容が濃いです。
昨日はひたすら午後から天井伏図でした 今回のポイントは、40畳くらいの広い接客スペースです。

現在は、こんな感じです。ひろい・・・
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家具を固定でなく自由に配置替えしたいということで、天井は照明と木をラインで均整的に見せるようにしています!事務所設計で、空間が大きくなる時には、意匠性が出てくるものが少なく、天井の意匠が空間に利いてくるので、気をつけています。事務所といえば、ぶつぶつ穴のあいた天井材に直管型の蛍光灯をつけるのみ・・・というのが一般的ですが、いろいろな表現方法があります。

仕上げの材料や構成の仕方、そして照明計画、リズミカルに配置したり、均整的に配置したりすることで受ける印象も変わってきます。住宅の場合と違うのは、天井の面が広いということと、空調機械があるという所です。
空調機械は、1m□ぐらいあるので、ちょうどいいところにきたりします。
今回は、なるべくメインの部屋に機械が見えないように、2方向吹き出しの長方形タイプの物を、天井の下がった面に取付けています。配管ルートや機械の大きさにも関係してくるので、改修の場合難しい所です。

天井面が広いので小規模ではできない天井の見せ方ができます。あれもしてみたいしこれもしてみたい・・・・
これくらい広い天井は、なかなか設計する機会がないので、楽しく気合いが入ります。

しかし、予算の問題が発生した時に一番削減しやすいのも天井です
今回は小幅の米杉材を張り、黒縁のダウンライトを配置して、天井の段差がある所には間接照明をいれています。 メリハリをつけているので、仕上がりが楽しみです。

見ごたえがある天井は近くだと新しくなった博多駅ビルや各地の国際空港は色々あって面白いです。
ゴールデンウィークに出かけられることがあったらぜひ見てみてください!


 
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