今井工務店のブログ

あの『ひも』で子どもがあぶない!

新居について考える中で、カーテン選びはとても楽しい作業の1つでしょう。

一般的なカーテンだけでなく、ブラインドやロールカーテンを用いれば、それぞれの部屋に個性を持たせることができます。

しかし、それらが原因で事故が起きているのをご存知でしょうか?

今日は、その実例と注意点についてお話します。

 

■ ブラインド・ロールカーテン等による事故の一例

・ 母親が居間から数分離れた間に、1歳男児の首にカーテンのタッセルがかかり、低酸素性脳症、全身性強直間代性痙攣(けいれん)に。

・ ベッドに寝かせていた6ヶ月男児がの首にブラインドのひもが巻きついたことが原因で死亡。

・ 寝返りをしてベッドから落ちた際、すぐ横にあったブラインドのひもが、偶然首に食い込んでしまった。

 

 国内外の事故の状況

国内では6件の事故が確認されているようで、そのうち1件が死亡事故だそうです。

ただし、東京都が3千人に行ったアンケート調査によると危害にあったか、危害にあいそうになった経験のある人が約3%いることが判明したそうです。

ブラインドの普及率が高い海外の場合、事故例はさらに増えているようです。米国消費者製品安全委員会の統計によると1985~2012年の死亡事故は324件、負傷事故は122件報告されているとのことです。

 

■ 業者の安全対策

・ 一定以上の負荷がかかると外れるセーフティージョイントで、子どもの首や体にひもが巻きついた時、外れやすいようにしている。

・ ひもを巻きとめられるコードクリップで子どもの手が届かない高い位置にひもを上げておくことができる。

・ 取扱説明書や操作タグへの警告表示。

 

■ 大人が注意すること

・ ブラインドやカーテンのひもは、乳幼児の手が届かない1m以上の高さにまとめる。

・ ブラインドなどのそばに、ベッド、ソファー、テーブル、いすなどを置かない。

・ ひもに一定以上の力が加わった時(=首や体に巻きついた時)、ひもが外れるセーフティジョイントを使った製品を選ぶ。


乳幼児が家庭内で亡くなるケースは多いものです。といっても、24時間つきっきりで見守ることは不可能です。
まずは、何が危険なのかを大人が知り、それを取り除き、安全な環境を整えてあげたいものですね。

■ あっ! すだれが!

知人の家は、小まめに洗濯したいので普通のカーテンを使っています。

「これなら小さい子が遊びに来ても安全だな」と思いながら部屋を見渡すと・・・。

すだれを巻き上げるひもがダラーンと垂れていたそうです。

あぶないあぶない。もうすぐ、近所の子どもが誕生会に来る予定だったそうです。

元気いっぱいな1歳児をしっかり守らないと・・・、気をつけようと思ったそうです。

それにしても、時期を過ぎても、ずっとすだれを片付けていなかった知人。反省しているそうです。<(_ _)>


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