先日、ハウスメーカーの入口で、外壁の見本をいくつか並べて、考え込んでいるご夫婦を見かけました。
太陽の光と室内の光では、印象が全然違いますからね。人の視線は気になりますが、外で選ぶのは大切なことです。
といっても、たくさんの中から1つだけを選ぶのは、楽しいけれど大変な作業ですよね。
時には、家族の意見がまとまらずに苦痛を感じることもあります。
運転中の信号待ちで、ほんの数秒しか見えなかったのですが、自分がお客様とご一緒に考えた場面を思い出して、思わず「頑張ってくださいね~」
と、見知らぬご夫婦を応援してしまいました。
(窓を閉めた車の中だったので、誰にも聞かれなかったはず・・・)
■ キッチンから遠すぎて
新築経験者の後悔の中に「寝室からキッチンまで遠いので、体調が悪い日はつらい」という声があります。
あなたが、体調が悪い日の朝、キッチンまで懸命に歩き、ヨロヨロしながら家族の食事を作ったことがあるのなら、この声にとても共感するかもしれませんね。
ただ、寝室とキッチンが近すぎるために、料理の音が気になる場合もあるので、妻の料理中に夫が就寝している場合などは、適度な距離感が必要です。
動線が長い住まいは、長く暮らすほどに苦痛を感じます。それが原因で、リフォームを決意する人もいます。
あなたは、他の部屋の配置を先に考え、残った場所を寝室にしようとしていませんか?
主婦(主夫)の動線を考えながら間取りを決めると、家事の時間短縮だけでなく、体や心の負担を減らすことができます。
■ 騒音・生活音
交通量が多い道路に面していると、騒音が大きな悩みになります。
窓を小さめにしたり、複層ガラスにすることで、ある程度の音は防げますが、特に交通量が多い場合は、きちんとした防音対策を考えましょう。
また、普段はそれほど音を気にしない人でも、育児・介護・仕事などのストレスが溜まっている時期や、体調が悪い時は、物音に特に敏感になりがちです。
逆に、生活音が聞こえることで安心感を感じる人もいますよね。
そのさじ加減は、家族でないとわかりません。
業者の意見も参考にはなりますが、あくまで参考程度と捉えておきましょう。
■ 子どもより夫婦のことを
「大切な子どものために、家の中で一番いい場所に子ども部屋を設けたい・・・」
そう思うのは、親として当然の考えでしょう。
でも、冷静に考えてみてください。
これから新居を建てたとして、子どもたちがそこで暮らすのは、あと何年ですか?
そして、夫婦が暮らすのは、あと何年ですか?
子どもはやがて巣立ちます。
そうすると、ひょっとしたら一番いい場所にある子供部屋は、子どもが帰省した時だけ使うか、物置になるかのどちらかもしれません。
それでも構わないのならいいんですが、「そうか、私はそれはイヤだな」とあなたが思うのなら、夫婦の寝室を最優先に考えた方がいいかもしれませんね。
■ 寝室のコンセントの位置
ベッドから手が届くところでケータイを充電しながら寝ようとすると、コンセントの位置が限られてきます。
実は、この位置を失敗して不便を感じている人が多いんです。
特に、今まで布団で寝ていた人は、コンセントの高さや位置がピンと来ないのではないでしょうか。
そこで、間取りやコンセントの配置を決める前に、ぜひ家具屋さんに行ってベッドに寝てみてください。
もちろんメジャーも忘れずに。
いくつかのベッドを試すと、だいたいの位置が分かってきます。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、かなり参考になるかと思います。
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