部分リフォームの場合、通常の生活をしている住人の傍らで業者が施工するという「居ながらリフォーム」の形になる場合が多いものです。
となると、ご主人が会社に、子どもが学校に行っている時間帯は、必然的に、奥さまが一人で過ごしているところでの作業も多いかもしれません。
ご両親が留守番を引き受けてくれれば心強いんですが、共働きの場合は、住人の留守中に…となります。
あなたは、ちょっと心配と思われるかもしれません。
「居ながらリフォーム」の経験者に困ったことを聞くと、
・ 居場所がない
・ 作業者のマナー(喫煙・挨拶・掃除・駐車など)が悪い
・ 外出しづらかった
・ 工期や作業時間が延びた
・ 路上駐車や騒音で近所からクレームが来た
など、他にもたくさんの意見が出ました。
このうち、特に意見が多いにも関わらず、対策がないのが「居場所がない」ということなんだとか。
汗をかきながら作業している隣の部屋でエアコンをつけて、いつも通り快適に過ごしている自分。
でも、なんだか罪悪感を感じて、テレビの音を小さくしたり、できるだけ離れた部屋に閉じこもってみたり。
朝から夕方まで、つい業者の気配を気にしてしまいます。
数日の工事ならまだましも、予定外の補強工事などで工期が大幅に延びたら…、あなたは耐えられますか?
中には、全然気にならない人もいます。
頻繁にお茶を勧めて、作業者が困ってしまうほど話し込む人もいるとか。
でも、もしあなたが気になってしまうタイプなら、打ち合わせの時に、それをきちんと伝えた方が無難です。
「大工さんの作業中に、質問したら気を悪くされますか?」
「外出するときの注意点はありますか?」
「お茶出しのタイミングが分からないんですが…」
など、気になることを事前に書いておくなどして、打ち合わせの時に質問してみましょう。
そのとき、業者が迷惑そうな様子なら、実際にトラブルが発生したとき、親身に対応してくれないかもしれません。
誠実に答えてくれるなら、心強いですね。
業者の多くも、依頼してもらうための努力をしています。
提案能力を磨いたり、コスト管理をして安く提供できる方法を探したり。
ただ、居ながらリフォームの期間の住人の心の状態まで配慮できる業者は、まだ限られているようです。
作業者を教育する時間がない、という事情もあるのかもしれません。
「作業者のウデが良ければ、それでいいじゃないか」と考えている業者もいるかもしれません。
業者と依頼者の考え方のズレって、結構大きいんですよ。
もし、あなたが作業者の人柄やマナーが気になるなら、必ず事前に相談してください。
OBさんと話す機会を作ったり、作業者のことを教えてくれたり、何らかの対応をしてくれるでしょう。
「作業者のマナーを磨くために、どんな取り組みをしていますか?」という質問をしてみるのもいいですね。
業者側が、「提案能力や価格だけでなく、作業者の人柄やマナーもアピール材料になるんだな」と理解してくれたら、作業者のマナー向上も期待できます。
営業マンの印象だけで判断しがちですが、実際に働くのは作業者。
だから、作業者の人柄やマナーは大事なチェックポイントですね。
それから、たまに作業者を装った泥棒が出没することがあるようです。
電気工事・水道工事など、作業内容ごとに作業者が変わると、泥棒が紛れていても、住人は気付きにくいものです。
特に人の出入りが多い日は、紛れ込むのが容易だとか。
作業中の防犯対策の確認もしておいた方が良さそうですね。
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