ここ数年、冬の寒さや夏の冷房に弱くなりました。年のせいなのか、運動不足のせいなのか・・・。そのため、湯船でじっくりと体を温めている時間をとても幸せに感じます。
こんな私と同じように、入浴が好きな人は多いようで、「新築したらお風呂でゆったりくつろぎたい」との声をよく聞きます。
そこで今日は、お風呂の種類について、いくつかお話しします。
◆ まずは陶器風呂。
陶器は人の心におだやかにとけ込み、深いやすらぎを与えてくれると聞きます。
色・艶・風合いに二つとして同じものがなく、しっとりとした肌ざわりで、冷めにくい特徴があります。
遠赤外線を放射するタイプだと、血行不良や体臭の改善も期待できるとか。
陶器は汚れが付きにくいので、お手入れはラクです。
ただ、雑な扱いをすると割れますのでご注意を。
◆ 次に檜風呂。
檜風呂は、こまめにお手入れしないと、カビが生えたりぬめりが発生するので、お掃除下手な人には向いていないかもしれませんね。
ですから、5年で交換する人もいれば、20年以上問題なく使っている人もいます。
檜の芳香は日本人の感性によく合い、高揚した気分を静めるので、心身のリラックス効果は抜群です。
あなたも、檜風呂に入ったことがあるでしょうが、あの木の優しさと香りは、何とも言えませんよね。
「お手入れは大変だけど、一度檜風呂に入ったら、他のお風呂には入りたくない」という方も多いお風呂です。
◆ 続いて長州風呂。
あなたは「長州風呂」と言ってピンときますか?もし分からなくても「五右衛門風呂」といえばお分かりになるかもしれませんね。
私の叔父の家は長州風呂でしたが、入浴するたびに普通のお風呂に無いワクワク感を感じたものでした。
長州風呂は鋳物でできているので、お湯の中に鉄分が溶け出し、お湯がまろやかになるそうです。
それに、浴槽自体が温かいので、保温性にも優れています。
遠赤外線効果もあるので、体の芯まで温まるそうです。ですから、今も根強い人気があるお風呂です。
◆ 最後に羽釜風呂。
鉄でできた大きな羽釜で、熱効率が良く、冷めにくい特徴があります。
あなたが実物を見たことがない場合は、調理器具として使う羽釜が、人間が入れるくらい大きくなったと想像してください。
なんだか楽しくなりますね。
あの特徴的な形を気に入って、風呂釜を決めた後に浴室のプランを練っていく方もいます。
こちらも湯あたりがまろやかで、心の疲れを取るのにピッタリかもしれません。
最近は、ユニットバスが主流です。
工期が短く、気密性や断熱性に優れているのはいいのですが、入浴タイムを楽しむという観点からは、人によっては少々物足りなく感じるかもしれませんね。
でも、家事・仕事・育児で忙しい年代なら、少しでもお手入れが簡単なお風呂を選びたいですよね。
ただ、体の汚れを落とすだけが目的なら構わないのですが、心の汚れも落としたい人には、ユニットバスは物足りない場合もあるかもしれません。
もしあなたが血行不良で悩んでいたり、入浴タイムを楽しめる新居を望むなら、今日ご紹介したお風呂を検討してみるのもいいでしょう。
ただし、それぞれのお風呂には向き不向きがありますから注意してくださいね。
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