今日はご自宅にお客様がいらっしゃる時のことを、お話したいと
思います。
昭和30年代までは、会社の上司が家に来られたり、堅いお
客様のために「応接間」というものや「座敷」を造ったものです。
しかし最近はこのような改まった客の来訪は少なく、親しい友人
や近所の方の来訪が多いので、「応接間」や「座敷」を造らなく
なってきました。
また「和室」を無くして、その分リビングを大きくし、リビングで
接客するという形が多くなってきています。
しかし、実際に住まわれている方たちの意見では、リビングだけ
だと、友人が訪ねてきた時、子供がリビングでテレビを見ていられ
なくて困り、せがまれて子供部屋にテレビを付けたり、インター
ネットの環境を設置したりしたら、いつも部屋にこもるようになり、
リビングに出てこなくなった。という不満の声をよく聞きます。
そこでの提案ですが、リビングに続きの小さな畳コーナーを設けて
仕切れるようにしておきます。玄関からリビングに通らなくても
畳コーナーに入ることができれば最高です。
スペースの問題もありますが、リビングを広く使いたい時には扉を
開けてオープンにできるし、2人程度なら泊まることもできるので
大変便利です。
薄畳にしておいて、普段はフローリングで冬だけ畳敷きの部屋に
するということも便利で良いのではないかと思います。
リビングの横に6畳~8畳ほどの和室を設けることができれば、
それで良いのですが、毎日必ず使用する空間ではないので、その
スペースを確保することは、スペースや費用を使ってしまうので、
もったいないという考え方があるわけです。
実際に8畳の和室を造ったけど、ほとんど使っていない、と嘆いて
いるお話を聞いたことが結構あります。
8畳の和室に押入れや床の間を付けると、5坪の広さになるし
縁側まで付けると6坪以上使います。
限られた土地や、限られた予算ですから有効利用したいです
よね。
名古屋で自然素材の注文住宅 平成建設一級建築士事務所 古橋 雄治
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