【お風呂と死亡率】
これからだんだんと肌寒い季節になってきますね。
熱いお風呂に入って体を温めるのが有効だ、
という方がいらっしゃいますが、
少し注意が必要です。
42℃以上のお風呂に入ると、
死亡率が高くなるそうです。
寒い部屋に暮らしている人ほど、
芯から温まりたいと思い、
熱い風呂に入る傾向があります。
実は、これが危険なんです。
年配の方は、血管も老朽化しているだけでなく、
血液循環に必要なポンプである心臓も弱っています。
人は生理現象として、寒い空間にいると、
熱が逃げないように毛細血管を縮め、血圧を上げます。
この高血圧状態から一気に熱い風呂に入ると、
今度は毛細血管を一気に広げます。
血流は良くなりますが、急激に血圧が下がります。
この急激な血圧の変化に、
ポンプである心臓が対応できず、
脳まで血が行かなくなって、酸素不足に陥り、
気絶してしまいます。
そして、そのまま溺死です。
こうして亡くなられる方は
年間4000人以上もいるそうです。
家の性能が悪いから、
お風呂で亡くなっているおじいちゃんやおばあちゃんが
後を絶たないのです。
特に、注意が必要なのが男性です。
世界中の75歳以上の方で、お風呂で溺死した人の数は、
日本がダントツのナンバーワンです。
ドイツの方が日本より寒いのに、
その40~50倍も多いのです。
温度差を無くすために家の断熱がどれくらい大事なのか、
改めて考えさせられます。
脱衣室やお風呂のリフォームをお考えの方は、
特に断熱に注意しましょう。