部屋の壁や天井は、多くの家がクロスと呼ばれる壁紙で仕上げられます。
つまり、夢のマイホームを手に入れた人々が目にする、家の出来上がり具合は、
クロスの仕上がりの美しさでほとんど判断されてしまいます。
そう考えるとクロス屋さんの責任は重大です。
でもクロスの仕上がりの美しさは、実際にクロスを貼るという作業そのものよりも、
その前の作業となるパテ埋めで決まるといっても過言ではありません。
パテ埋めとは、壁の下地となる石膏ボードの継ぎ目や、それを留めるビス穴の
デコボコを平らに滑らかにすることです。
これさえ美しくできれば、クロス工事の8割は成功したも同然です。
逆に、この工程が悪ければ、クロス貼りで挽回しようとしてもかなり難しいです。
クロス屋さんからこんな話を以前に聞きました。
「どれだけクロスの貼り上がりを美しくするかを考えて、工夫することは楽しいし、
その結果としてお客様が喜んでくれる。
これこそがクロス屋の醍醐味だね。」