アサヒハウジングのブログ

ヒバの豆知識

おはようございます。

『家づくりをお考えの方へ』

ヒノキチオールという成分は、1936年に、当時台北大学にいた野添鐡男博士が、
タイワンヒノキから抽出することに成功しました。

台湾産ヒノキから抽出したためヒノキチオールという名前になりましたが、実は日本のヒノキにはほとんど
含まれておらず、むしろヒバ材に多く含まれており、天然ヒバの木は「薬木」と言われ神秘的な力を持っています。


ヒノキチオールには防虫、防カビ、防臭、殺菌効果があり、天然成分であるため、副作用もほとんどないことが確認されています。

一般に化粧品や薬、食品などにも含まれ、私たちの生活に身近なものとなっています。

皆さんも日常生活のなかでヒノキチオールを利用した製品を探してみてください。

ヒノキチオールは多くの菌に対して抗菌作用を示し、また、カビが原因で発生する樹木の病気等に対して高い効果を発揮します。

そしてなにより耐性菌の出現をほとんど許さないという特徴を有しています。

宮崎大学農学部の実験によると、ヒバ木材中にシロアリを挿入した場合、製材後1年のものでは48時間後より材中のシロアリが急速に死に至り、120時間後で100%死滅しました。

製材後61年のものでも120時間後75%、240時間後には100%の死虫率となりました。

ヒバは、ゴキブリ等の害虫やシロアリ・ダニを寄せ付けないという利点を持っているため、
全国の寺社仏閣の建築に使われ、平泉・中尊寺の金色堂は870年を経た現在でも凛とした姿を誇っています。

このように、ヒバ材の耐久性は歴史的にも証明されているんですね。

また、800年埋もれていたヒバの木からヒバ油やヒノキチオールが抽出された記録があります。

これはヒバの木がヒバ油をマイクロカプセルのように木の中に封じ込めているからで、半永久的にヒノキチオールの効果を期待できるといえます。
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