アサヒハウジングのブログ

無垢材の欠点

おはようございます。

木の家に住むと人は健康になります。

しかし・・・

無垢材にはもちろんデメリットがあります。

杉無垢の床のデメリットは傷が付きやすい。

調湿性や断熱性が高い杉は、組織細胞内に空気を沢山含んでおり

柔らかく、普通に生活していれば確実に傷つきます。

正直な話、合板フローリングでも傷つきます!!

こすったような傷ならば、傷口に水分を含ませれば復元しますが

深く、えぐったような傷は直りません。

イスを引きずったり、小さなお子さんが室内で

車などのおもちゃで遊んでいると、傷付く可能性があります。

イスの脚の裏に保護カバーを付けたり、お子さんが遊ぶスペースに

専用のマットやシートを敷くなどすれば対応できます。

シミ・汚れやすい 。杉に限らず、無垢の床は、塗装品でない限り

表面がコーティングされていないため水分を吸収します。

シミ・汚れが気になる人は、気になる部分に工事完了後や

定期的な油性オイル・ワックスがけをオススメします。

とくに汚れやすいキッチンや トイレ・洗面所などの水廻りは

敷物を敷くなどして工夫すればいいと思います。

乾燥すると隙間ができます。

杉の無垢材は、調湿効果が高い分、水分を沢山蓄えます。

梅雨時などに施工すると、張り終わったときは

ピタッとくっついていた床が、暖房をつける季節になると

暖房により空気が乾燥して、床に隙間が出来る可能性があります。

また、暖房にファンヒーターを使う場合は 、温風が直接当たる場所は

過度に乾燥しすぎて隙間が出来る可能性があるので敷物を敷くか

床とファンヒーターの距離を離すなどの工夫が必要です。

乾燥しすぎた部分は、湿気を含めばある程度元に戻ります。

初期費用コストがかかます。

産地や節の有無、年輪の細かさ、赤身や白太のバランスなどにより

材料代は異なります。床板のサイズによって施工費も異なります。

しかし、15年~20年後のメンテナンスを考えると

合板フローリングならリフォーム。無垢の床ならそのまま

イニシャルコストは若干高いかも知れませんが

ランニングコストで考えると、無垢の床はお得なのです。

逆に沢山のメリットもあります!!

杉無垢の床のメリットは、夏はサラッとしている!

調湿性が高い杉は、湿度が高くなると組織細胞内に

湿気を吸収します。そのため合板フローリングのように

ベタベタすることなく、夏場でもサラッとしているのです。

冬は、温かい!断熱性が高い杉は、組織細胞内に空気を沢山含んでおり

極めて高い断熱性能を持っています。そのため冬場でも

合板フローリングのようにヒンヤリすることはありません。

それどころか、常に触れている部分は温かくなってくるのです。

とにかく肌触りが良い! 

夏場でもサラッとしていて、冬場でも温かい理由の一つが

床の表面仕上げです。耐傷性の高い塗装仕上げを施した

合板フローリングと違い、無垢材は余計な塗装を施さない

無垢そのまんま仕上げ!まるで赤ちゃんのお尻のような肌触り?

だから、裸足で歩くと、とっても気持ちが良いのです。

衝撃を吸収する!

無意識で床に転倒した時、 体重の約1.2倍の加重がかかる

と言われています。硬い床(ケヤキなら等)や硬質フローリングと比べ

柔らかい杉なら、万が一の転倒時に衝撃を和らげてくれるのです。

経年変化を楽しめる!

無垢の木は、私達人間と同じように生きています。呼吸しています。

だから日焼けをして褐色もします。色鮮やかだった杉の床も

経年変化で少しずつ飴色へと変化していきます。だから時が経って

古くなればなったで日に日に愛着が湧いてくるのです。

丈夫で長持ち!

糊で貼り合わされた合板に、無垢の単板やフィルムを貼った

一般的なフローリングの耐用年数は15~20年と言われ

使用環境によって表面が剥がれたりする場合もあります。

糊を使っていない無垢の床は、剥がれる心配はありません。

無垢の床材はメンテナンスさえキチンとすれば

永く付き合うことの出来る素材と言えます。

使い始めは、傷を気にする方も多いですが、1年も経てば

全く気にする事もなくなっています。

例えるならば、新品の靴のような感じです。

雨の日は履きたくないでしょ?汚したくもないし傷をつけたくもない。

でも、1年もすれば少しは汚れも傷もある

それが、いい風合いになっていきます。
家づくりの小冊子