アサヒハウジングのブログ

おはようございます。

畳は、ワラの畳床(たたみどこ)をイグサの表材と麻などの裏打ち材で覆い、

縁(へりで押さえたもので保温性に優れた床材です。

どこの家も一年に一度は畳を上げて干していた風習はなくなりましたが、

畳表が傷むと裏返し、それが傷むと表替えをして同じ畳床を大事に使い続けることは、

畳屋さんをとおして現在も受け継がれているといえるでしょう。

JIS規格の畳の厚みは5.5と6センチです。ワラ床は約40センチの厚みのワラを

機械で圧縮して縫製したものであり、重量がありますが、

使っていくうちに弾力が出て、踏み心地の良さを感じられるようになります。

また「縁なし畳」は、琉球表などイグサの種類や織りが制作に適した畳表を使用します。


一方で、畳屋さんが裏返し・表替えの作業を家の軒先ではなく

持ち帰って行うようになってからは軽さが求められ、床(とこ)に

断熱材のポリスチレンフォームなどを入れた化学畳と呼ばれるものが普及しています。

ワラ床のような弾力性はなく、歩行感も硬くなります。

薄さと重さを求められる置き畳の床の芯には軟質繊維版が

使ってあることが多いようですが、弾力性はかなり少なくなります。

裏打ち材が、麻布などではなく農薬処理した防虫シートになっていることがありますが、

シックハウスの要因の一つでもあるので確認をしましょう。
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