アサヒハウジングのブログ

日本の伝統木造建築を未来の子供たち

おはようございます。

世界最古の木造建築は「法隆寺」で、その築年数は約1400年です。

日本の木造建築はそれだけ歴史のある日本の伝統文化なのです。

約1400年の年月が流れたにもかかわらず柱である檜の木にカンナをかけると、

真新しい檜と同じ爽やかな香りがしてくるといわれています。

戦前迄は、このような重要文化財に指定されるような建築物だけではなく、

日本の豊富な森林資源を利用して民家や町家にも良質な檜などの木材が使われていました。

良質だから可能だったのでしょう、先人は建築物について

木材をリサイクルするという考えをしていました。

時間と共に強度を増す木材は新築、建て増しなどのリフォームに使い回しされることが

普通でした。鉄やプラスチックなどの加工された建築物の材料は新品の時が

一番強度がありますが、対して木材は時間経過により引っ張り強度・圧縮強度が増し、

檜の場合は伐採して100年後にその円熟点になるという研究報告もあります。

以上のようなことから良質の木材が使われていたことが日本の木造建築の歴史ともいえます。

今では希少価値とも言われるリサイクルできる木材を古材と定義付けしています。

しかし、日本の建築物も戦争で品質が落ち一般的にはグレーゾーンの時期と

言われた戦後があります。よって、古材は、昭和20年以前に建てられた

建築物に用いられた木材という古材の定義にある昭和20年というラインは、

昭和20年以前に建てられた建築物から産出される材木は良質の物が

多い事から決められました。

今までの民家の解体は、建築物の解体時=廃棄物排出の図式が成り立っていました。

しかし、 行政がその建築物の解体から出る廃棄物までメスを入れて、

法で環境を守る手段に出ました。廃棄木材の転売を禁止することで環境汚染に

関する問題を初期の段階で防ごうというものです。

確かに建築物から出る廃棄物は多種にわたり、環境に影響を及ぼすものは多大で、

皆さんもニュースなどの情報メディアで御存じのことでしょう。

現在解体がどのように行われているかというと建設リサイクル法に基づき、

解体直前に有価物と産業廃棄物の2つに分類されます。

産業廃棄物は文字通り捨てられる物でこれは建設系廃棄物マニュフェストに基づき

産業廃棄物管理票に10年間は保管することが義務付けられています。

一件の普通住宅解体の管理票が100枚にもなるといわれます。

その位、行政としては管理を強化しているのです。
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