畳の部屋は趣があって、いいですよね
皆さまの家には畳のお部屋ありますか
畳は「断熱性」、「調湿性」、「防音性」に優れた素材で、
日本の住まいにおいて、重要な役割を果たしてきました
ただ、昔ながらの畳の部屋というのは、今の日本の家ではずいぶん減ってきています。
でも、ヘリのない畳をリビングの一角に使ったり、
畳のヘリのデザイン性に着目して、個性的なものを作成したりと、
現代の生活にマッチした形で畳も生き残っています
そおいえば、子供の頃に「畳のヘリを踏んではいけない」と
一度は叱られた事があるのではないでしょうか?
その理由は色々あって、
床下に潜んだ賊に畳と畳の間から刃を突き刺されないよう
身を守るためだ、など今では想像もつかないようなものもあったようです。
現代に通じるものは「社会人としてのマナー」と「家を大切にするため」という理由からでしょうか。
特に家を大切にするためというのは、古いお宅へ伺うとよくわかります。
実は古いお宅の廊下や部屋を歩いていると、ふとした拍子に床が沈む、
きしむ、ふわふわするといった経験をすることが少なくありません。
そして、こういうトラブルが出てくるのは人がよく歩く場所であり、出入り口のそばが多いです。
もしたたみのヘリや敷居を踏み続ければ、同様のことがたたみのヘリや敷居に起こります。
そうなれば畳はより傷みやすくなります。敷居は磨り減ったりゆがんだりして、建具の取り付けも
悪くなってしまいます。もちろん現代の家は床を二重張りにすることがほとんどないので、
こうしたトラブルは少ないのですが、昔の人の戒めの言葉には、
生活に根ざした理由があったということですね