新井建設のブログ

珪藻土を利用するデメリット

前回は、「生きた土」とも呼ばれる珪藻土の力について紹介させていただきました。

今回はそんな珪藻土のデメリットについて紹介させていただきます。


こんにちは。
八王子市で自然素材を使った気持ち良い注文住宅の設計、
施工に専念している新井建設、代表の新井与四和(あらいよしわ) です。



一言でいうと、珪藻土には「ねばり」がないのです。

前回の記事でも紹介したとおり、珪藻土は吸湿性にものすごく優れています。
しかし、その吸湿性がかえって欠点にもなっているのです。


珪藻土に水を加えてもどんどん吸収するので、糊のような「ねばり」は出ません。
すなわち、珪藻土は自らの力で固まることができないのです。
珪藻土とよく比較される漆喰は、ねばりが出るので自らの力で固まることができます。


そこで、珪藻土を壁に塗るときには、珪藻土のほかに固化材が必要になります。
簡単に言うと接着剤の役割になるものが必要です。


そして、その固化材が時に問題になるのです。


固化材に合成樹脂のような化学物質が含まれていると、珪藻土の吸湿性を低下させてしまいます。
ですので、壁や天井に珪藻土を使用する際は、それとともに用いる固化材の選択に注意しましょう。


吸湿性が高すぎるがゆえにかえってそれが欠点になる…。
なんだか皮肉に感じてしまいますね。


次回は、珪藻土とよく比較される「漆喰」について紹介させていただきます。
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