新井建設のブログ

寂しくて心細い気がします



慣れ親しんだ実家の家屋(一部は会社事務所)の解体が本格的に始まりました。

40数年前の計画道路の着工の伴い、家屋の1/3ほどが引っかかりました。

この家は22年前に父が自分の腕で建てました。
そのころ私は大学生で、下宿をしていたのでこの家で育った想い出はありません。

それでも両親と妹達が住んだ実家ですし、毎日仕事のために通った建物(家)です。

寂しいです。
家族との想い出が消えていくように感じて・・・・

建替えのためにお客様のお宅を解体することがよくあります。
お客様のお気持ちに配慮して、職人達には丁寧に作業してもらうように言ってきましたが、
自分の実家が壊されるって、こういう気持ちなんだ、と実感しました。

しかも、父の描いた墨が残る梁が重機によって引き剥がされる感覚。
寂しくて、心細くなって涙が出ました。

きっと横で見ている父は、もっと深い想いがあるのでしょう。
「よく建てたな~」とつぶやいていました。



でも感傷に浸ってばかりもいられません。
新しいお家が出来るのをお待ちになっているお客様のために
私達は日々前進しなければなりません。

同じ敷地内に移した新しい事務所内はまだまだダンボールの山です。
お客様に来ていただいて打ち合わせするには、もう少し片付けないと・・・・
家づくりの小冊子